須崎、東京切符望みつないだ 「絶望的」から攻め切って雪辱V

[ 2019年12月23日 05:30 ]

レスリング全日本選手権最終日 ( 2019年12月22日    東京・駒沢体育館 )

優勝し、涙の須崎(撮影・吉田 剛)
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 雪辱を果たした。須崎が7月の世界選手権代表決定プレーオフで敗れた入江ゆきに勝利。攻め手を欠き、相手の消極的な姿勢に伴うポイントしかなかったが「最後まで強い気持ちで攻めることができた」と胸を張った。

 準決勝では16年リオ五輪金メダルの登坂を撃破。激戦階級を制し「ライバルの方々のおかげで進化し続けられた。感謝の気持ちでいっぱい。アジア予選で絶対に優勝して東京五輪で金メダルを獲りたい」と力を込めた。

 13年9月の東京五輪開催決定時に「東京五輪金メダル」の目標を設定。プレーオフ敗退直後は「五輪は絶望的だと思った」と、引退も頭をよぎった。だが、世界選手権5度の優勝を誇る吉村祥子コーチからの「0・01%でも可能性があるなら、前を見て頑張ってみよう」の言葉で考えを改め、3日後に練習を再開。タックルに頼っていた攻撃の幅を広げ、入江の世界選手権敗退により再び巡ってきたチャンスをものにした。「レスリングをやめなくて良かった」。歓喜の中でこぼれた言葉に、実感がこもった。

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2019年12月23日のニュース