仙台育英、アベックV 吉居駿がラスト250メートルスパート

[ 2019年12月23日 05:30 ]

男子第70回・女子第31回全国高校駅伝 ( 2019年12月22日    京都・たけびしスタジアム京都発着=男子7区間42・195キロ、女子5区間、21・0975キロ )

デッドヒートを制した仙台育英男子・吉居駿
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 仙台育英(宮城)が15年の世羅(広島)以来となるアベック優勝を飾った。男子は12年ぶり8度目、女子は最多に並ぶ2年ぶり4度目。男子は最終7区で吉居駿恭(1年)が、2連覇を狙った倉敷(岡山)とのトラック勝負を制した。女子は3区終盤でトップに立ち、その後は先頭を譲らずにゴール。神村学園(鹿児島)の2連覇を阻止した。

 壮絶なマッチレースは、ラスト250メートルでついに決した。バックストレートで仙台育英のアンカー・吉居駿が得意のスパート。「あそこでもう一回切り替えればと思っていた。自分の方が有利かなと」。最終コーナーを立ち上がったところで勝利を確信すると帽子を脱ぎ、拳を突き上げてフィニッシュ。歴史に残る死闘を制した。

 3区で吉居駿の兄・大和(3年)も区間3位と力走したが、前年覇者の倉敷のキプラガット(3年)に歯が立たず第3中継所では1分5秒の大差。だが6区のディラング(2年)が区間新で5秒差まで詰め寄ると、お膳立ては整った。真名子圭監督が「ラストの切れと勝負勘は抜群」と信頼を置く吉居駿が、1年生らしからぬ勝負強さを発揮。見事期待に応えきった。

 全国屈指の強豪も、11年の東日本大震災で部員は転校。12年には初心者を含む部員8人からの再出発を余儀なくされた。都大路に出場すらできなかった時期からチームを率いた指揮官は「いいことも悪いことも、今日のためにあったのかなと思う」と顔をくしゃくしゃにした。

 《留学生不在も3人区間賞!!》28度目の出場で初めて留学生不在で臨んだ女子の仙台育英は、区間賞を3人が獲得するレースぶりで圧勝。2年前もアンカーだった木村主将(3年)は「(神村学園が)近かったので不安もあったけど、自分の力を出し切ろうと思った」とレースを振り返った。8月にケニア人留学生のムソニ(3年)が右大腿骨を骨折。チームに動揺が走ったが、優勝への執念で立ち上がった。木村は「日本人だけで挑んだレースで、最多優勝に並べたのはうれしい」と喜びを爆発させていた。

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