ラプターズが30点差を逆転 チーム史上最大点差 NBAでは10年ぶりの珍事

[ 2019年12月23日 13:34 ]

勝利を決めて歓喜するラプターズのラウリー(右)とホリスジェファーソン(AP)
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 NBAは22日に各地で5試合を行い、王者ラプターズは地元トロントでマーベリクスに110―107(前半42―51)で競り勝って21勝8敗。第3Qの残り2分55秒で53―83と30点差を追う絶望的な展開だったが、この日32得点をたたき出したガードのカイル・ラウリー(33)が第4Qだけで20得点をマークして流れを変えた。

 第4Qの6分30秒には95―95。30点差をわずか9分25秒間で追いつくという“超高速”の反撃だった。残り32・2秒に再逆転を許したものの、残り25・8秒に自己最多の21得点を記録したフォワードのクリス・ブーシェイ(26)のダンクで108―107。そのブーシェイが残り1・6秒にフリースローを2本とも成功させて勝負を決めた。

 30点差の逆転勝利はラプターズのチーム最大点差記録。NBAで30点差をはねのけて白星を挙げたのは、2009年12月21日にブルズを102―98で下したキングス(最大35点差=第3Qの3分10秒で44―79)以来、10年ぶりとなった。

 ラプターズは現在、チーム最多の25・1得点と8・8リバウンドをマークしているフォワードのパスカル・シアカム(25)とセンターのマーク・ガソル(34)が股関節と太腿をそれぞれ痛めて離脱中。戦力的には苦しい状況だがこれで5連勝を飾り、ホームでは今季13勝3敗とした。

 マーベリクスは19勝10敗。クリスタプス・ポルジンギス(24)が19得点と12リバウンドを稼ぎ、先発5人が2ケタ得点を挙げたが、第4Qは21―47と失速した。昨季の新人王、ルカ・ドンチッチ(20)が足首の故障で戦列を離れてからは2勝2敗。ロードでは今季11勝3敗となった。

 西地区全体首位のレイカーズは地元ロサンゼルスでナゲッツに104―128(前半53―55)で敗れて7連勝のあと今季初の3連敗。アンソニー・デービス(26)は32得点と11リバウンド、4ブロックショットをマークしたが、肋骨周辺の筋肉を痛めていたレブロン・ジェームズ(34)は今季初めて欠場した。

 一方、西地区全体2位のナゲッツは3連敗のあと6連勝。今季28戦で20勝目に到達し、首位レイカーズとのゲーム差は「3」となった。

 リーグ全体首位のバックスは18得点、19リバウンド、9アシストを記録したヤニス・アデトクンボ(25)の活躍でペイサーズを退けて3連勝。サンダーは地元オクラホマシティーでクリッパーズに競り勝って今季初めて“貯金1”となった。

 <22日の結果>

*ラプターズ(21勝8敗)110―107マーベリクス(19勝10敗)
*セルティクス(20勝7敗)119―93ホーネッツ(13勝20敗)
*バックス(27勝4敗)117―89ペイサーズ(20勝10敗)
*サンダー(15勝14敗)118―112クリッパーズ(22勝10敗0)
ナゲッツ(20勝8敗)―*レイカーズ(24勝6敗)

 *はホームチーム

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