【岡崎真の目】羽生、ジャンプに芯がなかった 持ち味消え「ゆるゆる」

[ 2019年12月23日 07:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2019年12月22日    東京・国立代々木競技場 )

男子フリー、演技をする羽生(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 羽生の直前の6分間練習は悪くなかった。調子良さそうに見えたのだが、結局最初から最後まで彼らしくない演技に終始してしまった。冒頭の4回転ループは踏み込みの時にスケートが滑っていない感じで、上半身が先に行ってしまったように見えた。それでも転ばなかったのはさすがだが、続く4回転サルコーも着氷はしたものの、本来の出来ではなかった。

 羽生の持ち味はシャープで芯のあるジャンプを跳べることだ。ところがその後のジャンプでも引き締まった感じのないものが多く、着氷動作の時にぐにゃっとなったり転んだり、ゆるゆるした芯のないジャンプが続いた。もしかしたらどこか体調が悪いのか、故障でもしているのではないかと心配になった。

 もちろん、久々の全日本だったので独特の緊張感があっただろうし、連戦や時差調整などの疲れが出た可能性もある。調子自体は悪くなさそうなので、世界選手権では本来のシャープな芯のあるジャンプを期待したい。

 羽生の思わぬ失速で優勝を決めた宇野も冒頭から前につんのめったり、左の肩が開いて着氷で流れをつくりきれなかったり、やはり本来の出来ではなかった。それでもシーズン当初を考えれば復調してきているのは確かだ。世界選手権までにさらに状態を上げてほしい。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2019年12月23日のニュース