女子78キロ超級・素根が初優勝 史上最速で五輪内定1号「ホッとしました」

[ 2019年11月25日 05:30 ]

柔道 グランドスラム(GS)大阪大会 女子78超級決勝   素根(環太平洋大) 優勢5分53秒(延長) オルティス(キューバ) ( 2019年11月24日    丸善インテックアリーナ大阪 )

大内刈りで技ありを奪い優勝した素根(撮影・北條 貴史)
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 女子78キロ超級で初優勝した世界女王の素根輝(19=環太平洋大)が、大会後に開かれた強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成を集め、全日本柔道連盟の規定により来年の東京五輪代表に内定した。ニッポン柔道の五輪代表が前年に決定するのは史上最速。女子最重量級の小さな女王が、金メダル獲得へと突き進む。

 優勝の喜びと、五輪代表内定への不安。決勝で五輪3大会連続メダルのオルティスを初めて技のポイントで破っても、素根の表情は快晴とはいかなかった。試合後は落ち着かない時間を過ごしたが、強化委員会では満票(有効投票数34)で選出。会見に臨んだ19歳の表情に、ようやく満面の笑みが広がった。

 「本当に今大会に優勝して五輪を決めることを目標に練習をしてきたのでうれしい。決まるまでは落ち着かない感じだったが、ちょっとホッとしました」

 16年12月のGS東京大会でシニアの国際大会デビュー。しかし1メートル62の小柄ゆえ、大きな外国人に組み負け、累積指導に泣くのが負けパターンだった。18年にはライバル朝比奈に国内大会で連勝して優勝も、対海外勢の実績不足を理由に世界選手権代表を逃した。素根自身も「悔しい思いをした」というターニングポイントを、飛躍へとつなげた。

 金野潤強化委員長は「技を連続し、投げきることができる」と素根の長所を挙げる。この日も初戦から2試合、頭一つ分以上大きな相手を担ぎ技や足技で転がし、決勝も延長1分53秒、大内刈りで技あり。増地克之監督が「己に打ち勝った。練習量は人の2、3倍」という努力家は体格差を埋める地力と、組み手の技術を身に付け、栄誉ある「最速内定」をつかみ取った。

 ひのき舞台は来年7月31日。7月9日の20歳の誕生日を祝う余裕はないかもしれない。「まだ足りないところだらけ。技、組み手、パワーともっと強化したい」。盛夏の日本武道館に日の丸を揚げるまで誕生祝いは取っておく。

 ◆素根 輝(そね・あきら)2000年(平12)7月9日生まれ、福岡県久留米市出身の19歳。7歳から柔道を始める。17年から全日本選抜体重別選手権を3連覇中、18年から全日本女子選手権を2連覇中。昨年はアジア大会、ワールドマスターズを制覇し、今夏の世界選手権は初出場初優勝。環太平洋大1年。1メートル62、110キロ。左組み。得意技は大内刈り、体落とし。

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