渋野、賞金女王諦めない!!泣いた笑った逆転優勝 さあ次週最終決戦!!

[ 2019年11月25日 05:30 ]

女子ゴルフツアー  大王製紙エリエール・レディース最終日 ( 2019年11月24日    愛媛県 エリエールGC松山=6580ヤード、パー72 )

逆転優勝を飾りバンザイする渋野(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に2打差の7位から出た渋野日向子(21=RSK山陽放送)がボギーなしで66をマーク、通算19アンダーで逆転優勝を果たした。9月のデサント東海クラシック以来の国内4勝、日米5勝目。賞金ランクは3位のままだが、首位との差を約1510万円差に縮め、次週の最終戦、ツアー選手権リコー杯での逆転賞金女王へ望みをつないだ。史上初の4週連続Vを目指した賞金ランク首位・鈴木愛(25=セールスフォース)は通算18アンダーの2位に入り意地を見せた。

 プレーオフに備えて練習グリーンでパットの感触を確かめていると、エースキャディーの定由早織さんが涙で顔をくしゃくしゃにしながら歩み寄ってきた。その瞬間、渋野の目にも大粒の涙が…。2人で抱き合い、顔を見合わせて今度は笑顔。すると、グリーンサイドで待つ青木コーチら“チームしぶこ”の面々も加わり、涙と笑顔の歓喜の輪がパッと広がった。

 「自分のためじゃなくてあと2試合はやっぱ、応援してくれる皆さんのために頑張ろうと思ってたんで。うん。良かったです」

 息詰まる鈴木とのデッドヒートだった。前半で3バーディーを奪い、10、11番で連続バーディー。15番でもスコアを伸ばし、池がある17番でも果敢に2オンを狙った。最終18番では4メートルを3パットしてプレーオフ進出を逃した8月のNEC軽井沢72の「自滅」が一瞬、頭をよぎった。その時、バッグを担いでいたのが定由さん。「早織さんで勝ちたかったし、早織さんの初優勝だったので」。支えてくれた仲間、そして、何よりファンのために「こんなにも誰かのために勝ちたいと思ったことはなかったから」と気力を振り絞った。結果、同組のライバルを1打差で振り切った。

 前週、8カ月ぶりに予選落ち。その翌日の日曜日、青木コーチのスクールを訪ねた。そこには将来のしぶこを夢見て懸命に汗する子供たちがいた。両親からは助言、ファンからは「ありがとう」とこれまでの奮闘をねぎらう言葉が多数寄せられた。「厳しいことを言う人はいなかったです。前向きな言葉ばかりで。それで私も元気になれました」。自然と「賞金女王」という言葉は消え「初心」という言葉が頭に浮かんできた。

 史上最年少での賞金女王獲得が懸かる最終戦。「いやあ、考えない方がいいと思うんで。考えないでこの結果だから」。無欲の挑戦は続く。

 《28日開幕ツアー選手権「リコー杯」単独2位以上が絶対条件》賞金ランク3位の渋野が最終戦で逆転賞金女王を決めるには単独2位以上が絶対条件。その場合でも賞金ランク首位の鈴木が10位以下、同2位の申ジエが3位以下でなければ渋野の戴冠はない。逆に渋野が最終戦で2週連続優勝した場合、鈴木は単独2位に入らなければ、渋野の総獲得賞金額を上回ることはできない。次戦最終日に21歳16日の渋野が賞金女王になれば、21歳156日の上田桃子を超える最年少記録(88年のツアー制度施行以降)となる。また、渋野の現時点の獲得賞金額は1億3791万4314円。04年に年間5勝を挙げ1億2297万2349円(賞金ランク2位)を稼いだ宮里藍を超えツアー本格参戦1年目での日本勢最高となった。

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