カメラマンのポジション取りを変化させたジャパンのトライの傾向とは?

[ 2019年10月20日 12:29 ]

内寄りに陣取ったことが功を奏したスコットランド戦の稲垣のトライ(撮影・吉田剛)
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 グラウンドレベルの視点は興味深い。スポニチ吉田剛カメラマンが指摘してくれた。

 「日本のトライの位置が内寄りなんだよね」

 トライの瞬間はインゴールのどこで生まれるか――。決定的なシーンを予想して、カメラマンはポジションを取る。(場所は抽選順で選ぶ)。

 W杯のようなハイレベルな戦いだと、日本代表はタッチライン際にトライをすることが多かった。長年のカメラマン経験と、元ラガーマンのきゅう覚から、大会序盤は“大外”に陣取ってきたそうだ。

 確かに、15年大会はタッチライン際が多かった。南アフリカ戦。鮮やかなサインプレーで抜け出した五郎丸のトライも、ヘスケスの逆転トライも、サモア戦の山田の「忍者トライ」も、懸命に飛び込んだものだった。

 ところが、今大会のトライはWTB福岡、松島がサイドを切り裂いたものでも、最後は内に切り返す余裕があった。あまった形でもらっている証拠だろう。

 国際統括団体「ワールドラグビー」が選ぶ「1次リーグ・ベストトライ」の2位に輝いた、スコットランド戦の3連続オフロードパス(タックルを受けながらつなぐ)のトライはゴール下。要は、ほとんどのトライが、崩し切って奪っているのだ。

 前回大会とは戦術が違うため、優劣は付けられないものの、今のジャパンは非常に魅力的な攻撃をしているのは確か。ならば、南アフリカにも、15年以上のアタックができると短絡的に期待してしまう。実際、7―41で完敗した9月の対戦でも、高速アタックでチャンスを何度も作った。

 きょう20日の準々決勝も、吉田カメラマンの狙いは変わらない。崩したトライを予想して、内寄りの位置からレンズを向ける。(記者コラム・倉世古 洋平)

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