角界また暴力 今度は呼び出し 新潟秋巡業で後輩2人に

[ 2019年10月17日 05:30 ]

後輩への暴力が発覚した拓郎
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 日本相撲協会は16日、呼び出しの最高位である立呼び出しの拓郎(63=春日野部屋)が秋巡業で後輩の呼び出し2人に暴力を振るったと発表した。協会によると、暴行があったのは8日の新潟県糸魚川市の会場。午前7時ごろ、序二段格の呼び出しが客席で食事しているのを見つけ「なんでこんなところで食事をしているんだ」と注意しながら頭部を拳で1回殴った。幕下格の呼び出しには「なぜ注意しない」と背中を1回叩いた。2人ともケガはなかった。

 暴行は幕下格の呼び出しが協会に通報して発覚した。春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)は当事者を呼んで話を聴き、事実を大筋で確認。2人の呼び出しに謝罪した拓郎は自宅謹慎を言い渡され、10日の千葉市の興行から休場となった。15日には協会に文書で退職の意向を示した。

 八角理事長(元横綱・北勝海)はコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱した。拓郎の退職は保留とし、コンプライアンス委の答申を受けた後に開く理事会で処分などについて審議する。

 十両・貴ノ富士が暴行などを起こし、11日に自主的に引退したばかり。協会は暴力撲滅を目指して研修会の開催を続けてきたが、同じ過ちが繰り返された。

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2019年10月17日のニュース