スコットランド、主力温存もロシアに圧勝!9トライ61―0! 13日に日本と8強懸け大一番

[ 2019年10月9日 18:01 ]

ラグビーW杯1リーグA組   スコットランド61―0ロシア ( 2019年10月9日    エコパスタジアム )

<スコットランド・ロシア>前半、スコットランド・ジョージ・ホーンはトライを決めガッツポーズ(撮影・西尾 大助)
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 13日の1次リーグ最終戦(横浜)で日本と対戦する世界ランキング9位のスコットランドが初対戦となった同20位のロシアから9トライを奪い、61―0で圧勝した。中3日での日本との最終戦を見据えて主力を温存。前戦から先発14人を入れ替えたが、4トライ以上のボーナスポイント(BP)付きの2勝目(1敗)を挙げて勝ち点を10に伸ばした。ロシアは2度目の出場でもW杯初勝利はならず、4戦全敗の勝ち点0で今大会を終えた。

 スコットランドは前戦のサモア戦(9月30日)から先発を14人も変更。今大会初先発10人、初出場も5人というメンバーで、敵陣で反則を得てもPGを狙わず、果敢にトライを取りにいった。前半13分、相手ゴール正面10メートルで相手ボールのスクラムを押し、得たPKでスクラムを選択。No・8ウィルソンがスクラムから離れてボールを出す余裕で右へ回し、SOヘースティングズが右中間に先制トライをマークした(7―0)。

 これが今大会最終戦のロシアもトライを狙って積極的に展開したものの、ミスが出た。前半17分、攻めたロシアのノックオンからスコットランドがカウンター。ヘースティングズがインゴールへ蹴り込んだボールへはロシアのFBアルテミエフが先に追いついたが、芝に足を取られて転倒し、ヘースティングズが抑えて2トライ目(14―0)。21分にはロシアのゴール前での相手ボールラインアウトでパスアウトされたボールに、SHのG・ホーンがタイミング良く飛び出してインターセプトし、そのままインゴールにボールを置いて3つ目のトライを挙げ、21―0で前半を終えた。

 スコットランドは後半4分、相手キックのカウンターからWTBグレアムが軽やかなステップで一気に抜け出し、最後はG・ホーンへパスして4トライ目。この時点でボーナスポイントを獲得して28―0と試合を決定づけた。その後も後半11分、16分にもトライ。19分にホーンがハットトリックを決めると、34分にバークレー、38分にマキナリーがチーム9本目のトライでリードを広げた。守備でもスキのない組織力でロシアを完封した。

 日本は現在A組首位の勝ち点14。1試合を残すアイルランドの最大勝ち点は16、日本戦を残すスコットランドは最大15のため、日本の自力での1次リーグ突破ラインは16。16でアイルランドと並んだ場合、直接対決で勝っている日本が1位突破となる。日本は13日のスコットランド戦に引き分け以上なら、16以上で1位突破が決まる。

 大一番となる13日の日本―スコットランド戦だが、大型で猛烈な台風19号が12日からの3連休で本州に上陸する恐れがあり、中止なら引き分け扱いだが、大会組織委員会は「安全第一を前提にして可能な限りの検討をしたい」と説明。代替会場開催の可能性も含めて模索している。

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