岡田が意地で先着 後輩藤井とW入賞 女子競歩20キロ東京へ弾み!

[ 2019年10月1日 05:30 ]

陸上 世界選手権第2日 ( 2019年9月28日    ドーハ・ハリーファ国際競技場 )

ともに入賞を果たし笑顔を見せる6位の岡田(右)と7位の藤井(撮影・小海途 良幹)
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 日本女子競歩界の第一人者、岡田が東京五輪に向けて確かな足跡を残した。「むちゃくちゃ暑かったが入賞できたのでひとまず合格」と大粒の汗を拭った。

 先頭から離されてもチームメートで妹分の藤井とともに冷静にレースを運んだ。ラスト1周では先輩の意地で14秒先着。「(藤井の)急成長のおかげで自分も毎日成長できている。最後はちょっと負けられなかった」と照れ笑いした。

 今季は体幹強化をテーマにスピードアップに取り組んだ。後傾気味だった姿勢を前傾にしたことで推進力がアップ。5月の東日本実業団選手権では5000メートルで7年ぶりに日本記録を更新し「スピードが出ていた高校生のころの体に戻ったよう」と効果を実感していた。6月には20キロでも1時間27分41秒の新記録を樹立するなど好調を維持してドーハ入りしていた。

 男子の競歩勢が注目を集める現状に「男子ばかり凄いと言われるのが悔しかった」と奮起。「来年が一番の勝負どころ」と日本女子競歩初の五輪入賞、そして表彰台へ歩みは止めない。

 《藤井初出場で健闘》藤井が初出場初入賞を果たした。「まさか私が入賞できるとは思っていなかった」と驚いた表情で振り返った。先頭との差が開いた中盤以降は岡田とともに粘りのレースを展開。最後の周回で岡田に競り負けたものの、ゴール後は先輩と熱いハグで健闘を称え合った。「ダブル入賞で、うれしい気持ちでいっぱい。最大限の力を発揮でき、東京五輪につながるレースができた」と笑みを浮かべた。

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2019年10月1日のニュース