SH流大 光る人間性に正確な判断力

[ 2019年9月16日 05:30 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(15)ー1

SH流大
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 リーダーの立場がよく似合う。帝京大、サントリーだけでなく、外国人が多くいたスーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」でも主将を務めた。ジャパンでもリーダーグループの一員。グラウンドにはいつも大きな声が響いている。

 熊本・荒尾高校でもキャプテン。暑さに体を慣らすために、在籍する体育科のクラスを「クーラー禁止」にしたエピソードを持つ。ラグビー部以外の生徒まで巻き込めたのは、人柄がなせる業で、恩師・徳井監督は「みんなを納得させた。いろんな人間が流という軸に吸い寄せられていく感じだった」と人間性を高く評価する。

 プレーの視野は広い。8月のトンガ戦は、相手ラインアウトの弱さと、空いたスペースの大きさを見抜き、キックを多用する戦術に転換した。素早いパスさばきと正確なキックとともに、判断力も武器になっている。茂野、田中とSHの先発を争うが「3人でチームを勝たせる役目を全うしたい」と抱負。チームスローガン「ONE TEAM」を体現する存在だ。 

 ◆流 大(ながれ・ゆたか)1992年(平4)9月4日生まれ、福岡県久留米市出身の27歳。9歳で競技を始め、荒尾高、帝京大を経て15年サントリーに加入。16年から主将を務める。代表19キャップ。1メートル66、71キロ。

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