次世代QB対決はレイブンズのジャクソンに軍配 新人QBマーリーは2戦目も白星なし

[ 2019年9月16日 13:39 ]

勝利を喜びあうレイブンズのQBジャクソンとハーボー監督(AP)
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 NFLは15日に各地で第2週の14試合を行い、レイブンズは地元ボルティモアでカージナルスを23―17(前半17―6)で下して2戦2勝。2季目を迎えたQBラマー・ジャクソン(22)が37回中24回のパスを通して272ヤードと2TDをマークし、得意のランでも16回のキャリーでチーム&自己最多の120ヤードを走破してチームを勝利に導いた。パスで250ヤード以上を稼いで120ヤード以上をランでクリアしたのはジャクソンが史上初。昨年のドラフト1巡目の最後となる32番目に指名を受けたルイビル大出身のジャクソンは、昨年11月19日のベンガルズ戦で119ヤードをランで獲得しており、QBでありながら1試合で115ヤード以上を2回記録したのは、1970年以降ではマイケル・ビック(元ファルコンズ=6回)らを含めて史上4人目となった。

 今ドラフトでカージナルスからトップ指名を受けたオクラホマ大出身のカイラー・マーリー(22)は40回のパス試投で25回を通して349ヤードを獲得したがTDはなし。開幕戦となったライオンズ戦は延長の末に引き分けに終わっており、デビューから2試合を終えてまだ白星を挙げていない。

 しかしライオンズ戦でも後半に活躍して308ヤードを稼いでおり、NFLデビューから2試合連続で300ヤード以上をパスで獲得。これはマーリーと同じく大学時代に年間最優秀選手に贈られるハイズマン賞を受賞したキャム・ニュートン(30=パンサーズ)が2011年に達成して以来、史上2回目の記録となった。

 昨季王者のペイトリオッツは敵地マイアミでドルフィンズに43―0(前半13―0)で圧勝。QBトム・ブレイディー(42)はパスで2つ、ランでも1つのTDをマークした。オフにスティーラーズからレイダースに移籍したあと、球団首脳と衝突して退団してペイトリオッツと契約したリーグ屈指のWRの1人、アントニオ・ブラウン(31)は4回のレシーブで56ヤードを獲得。第2Qにはブレイディーからのパスを受けて20ヤードのTDをレシーブでマークした。再移籍後、今度は女性の元トレーナーから暴行容疑で告訴されているが、新天地初戦ではまずまずの活躍を見せた。

 <第2週ダイジェスト>

 ▼負傷 セインツのQBドリュー・ブリーズ(40)はラムズ戦の第1Qに右手親指を負傷してプレーを断念。スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガー(37)もシーホークス戦で第2Qに右ひじを痛めてダウン。

 ▼猛攻 V候補の一角チーフスのQBパトリック・マホームズ(23)は3季目で初めて第1Qで無得点。しかし第2Qはパスで278ヤード、4TD(28点)の猛攻。1クオーターの獲得ヤーデージとしては2008年11月のファルコンズ戦でセインツのブリーズが294ヤードをマークして以来の記録。

 ▼不振 リーグ最年長、コルツのキッカー、アダム・ビナティエリ(46)がタイタンズ戦でTDのあとのエクストラポイントを狙うキック(33ヤード)を2回失敗。初戦でもエクストラを1回、FGを2回失敗しており24季目の滑り出しは苦闘。

 ▼裏目 ジャガーズはタイタンズ戦の残り30秒にTDパスで12―13としたが、キックによるエクストラポイント(1点)ではなく、2点コンバージョンを選択。一気に逆転を狙ったが、RBレナード・フォーネット(24)の突進はテキサンズのセーフティー、ジャスティン・リード(22)に阻止された。

 <第2週の結果>

 ▼12日

バッカニアーズ(1勝1敗)20―14*パンサーズ(2敗)

 ▼15日

カウボーイズ(2勝)31―21*レッドスキンズ(2敗)
*ライオンズ(1勝1分け)13―10チャージャーズ(1勝1敗)
49ers(2勝)41―17*ベンガルズ(2敗)
*テキサンズ(1勝1敗)13―12ジャガーズ(2敗)
コルツ(1勝1敗)19―17*タイタンズ(1勝1敗)
*レイブンズ(2勝)23―17カージナルス(1分け1敗)
ペイトリオッツ(2勝)43―0*ドルフィンズ(2敗)
ビルズ(2勝)28―14*ジャイアンツ(2敗)
シーホークス(2勝)28―26*スティーラーズ(2敗)
*パッカーズ(2勝)21―16バイキングス(1勝1敗)
チーフス(2勝)28―10*レイダース(1勝1敗)
ベアーズ(1勝1敗)16―14*ブロンコス(2敗)
*ラムズ(2勝)27―9セインツ(1勝1敗)
*ファルコンズ(1勝1敗)24―20イーグルス(1勝1敗)

 *はホームチーム

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