生けるレジェンド 38歳トンプソン 日本最多タイ4度目W杯後に引退へ

[ 2019年9月16日 16:28 ]

<日本代表公式会見>会見するトンプソン(撮影・篠原岳夫)
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 ラグビー日本代表は16日、東京都内でW杯公式記者会見に臨み、ロックのトンプソン・ルーク(38=近鉄)が今シーズン限りでの現役引退を発表した。W杯後の11月~20年1月に行われるトップチャレンジリーグ(トップリーグ2部相当)が最後のシーズンになるとみられる。

 午前中は都内で約3時間の練習を行い、午後に会見に臨んだトンプソンは「これが絶対に最後。最後のW杯と最後のラグビーシーズン」と言及。代表だけではなく、現役から退くのかと問われ、「はい。ちょっと疲れた。それだけではないけど、いろんなことがあった。だから悪いけど」と明言した。

 ニュージーランド・クライストチャーチ出身のトンプソンは、大学卒業後の04年に来日し、三洋電機(現パナソニック)入り。06年に近鉄へ移籍すると、翌07年4月の香港戦で代表初キャップを獲得し、同年のW杯フランス大会代表に選出された。以後、11年ニュージーランド大会、15年イングランド大会を経て、今大会は日本最多タイとなる4大会連続の代表選出。日本代表最年長出場記録を更新し続けており、今大会も出場すれば、日本のW杯最年長出場記録を更新する。

 トンプソンは4日後に迫った大舞台に向けては「W杯は特別なイベントだから、本当に楽しみ」と話した。日本ラグビー界に数々の記録と記憶を残し、仲間とファンから愛された「トモさん」が花道を飾る。

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2019年9月16日のニュース