バド世界選手権 日本勢史上最多メダル7個獲得も 東京五輪“メダルラッシュ予行”

[ 2019年8月23日 05:31 ]

バドミントン世界選手権第4日 ( 2019年8月22日     スイス・バーゼル )

男子シングルス3回戦 インド選手と対戦する桃田賢斗(共同)
Photo By 共同

 各種目3回戦を消化し、日本勢は男女シングルス2選手、男女混合ダブルス7組が8強入りを果たした。3位決定戦を行わないため、23日の準々決勝に勝てばメダルが確定。来年の東京五輪の前哨戦ともいえる舞台で、1977年の第1回大会以降、日本勢史上最多となるメダル7個を獲得する可能性が出てきた。

 男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)は3戦連続ストレート勝ちで8強進出。全種目を通じ日本勢初の大会連覇へ死角はない。女子シングルスでトップランカーの山口茜(22=再春館製薬所)が腰痛の影響で2回戦敗退となったが、2年ぶり世界女王への返り咲きを狙う奥原希望(24=太陽ホールディングス)が順当に勝ち上がった。

 日本勢が世界ランク1~3位を独占する女子ダブルスは昨年女王で同1位の永原和可那(23)、松本麻佑(24)組と昨年3位の米元小春(28)、田中志穂(26)組の北都銀行勢が準々決勝で直接対決する。16年リオ五輪金メダリストで同2位の高橋礼華(29)、松友美佐紀(27)組(日本ユニシス)、昨年準優勝で同3位の福島由紀(26)、広田彩花(25)組(アメリカンベイプ岐阜)も8強に名を連ねた。

 男子ダブルスは前回準優勝で同4位の園田啓悟(29)、嘉村健士(29)組と同13位の保木卓朗(24)、小林優吾(24)組のトナミ運輸勢がメダルを懸けて直接対決。混合ダブルスでは中学からペアを組む渡辺勇大(22)、東野有紗(23)組(日本ユニシス)が同種目で日本勢初となるメダル獲得を懸けた大一番に臨む。
 8月8日に都内で行われた壮行会では、朴柱奉ヘッドコーチ(54)が史上最多メダル6個という前回の成績を引き合いに「全員が全力で去年の成績以上の結果を出すように」と厳命。23日の準々決勝が、来年の東京五輪の“メダルラッシュ予行”となる。

続きを表示

2019年8月23日のニュース