西岡、錦織に勝った 初対戦で憧れ「ヒーロー」にストレート

[ 2019年8月16日 05:30 ]

テニス ウエスタン・アンド・サザン・オープン   男子シングルス2回戦 ( 2019年8月14日    米・シンシナティ )

錦織と対戦し、リターンする西岡
Photo By 共同

 男子シングルス2回戦で世界ランク77位の西岡良仁(23=ミキハウス)が、同5位で第6シードの錦織圭(29=日清食品)に7―6、6―4で勝利した。初対戦となった同じ米IMGアカデミー出身の憧れの先輩をストレートで撃破。3回戦は世界38位のアレックス・デミノー(20=オーストラリア)と対戦しストレート勝ち、8強入りした。

 勝利の瞬間、西岡はかぶっていた帽子をはたき落とし両手で顔を覆った。「ヒーロー」と憧れる日本のエースとの初対戦。会心の内容でストレート勝ちを収め「錦織選手とプレーできることを幸せに感じ、誇りを持ってここに立った。勝つことができて、とてもハッピー。人生で最も大きな瞬間になった」と喜びに浸った。

 サーブに緩急をつけて錦織の鋭いリターンを封じる戦略を貫いた。エースを狙う速い球速と、回転をかけてリズムを崩す組み立てが奏功。西岡の第1サーブの成功率は約67%、第1サーブからの得点率は約73%といずれも錦織を上回った。ともに盛田正明テニスファンドの支援を得て米IMGアカデミーに留学した“同門対決”。前夜は興奮で寝付けなかったが、集中力で睡眠不足を吹き飛ばした。

 17年3月に左膝前十字じん帯を部分断裂。離脱中は身長1メートル70の小柄なサイズで世界と戦うため、料理と栄養学を学び食生活を見直した。海外遠征中は足りない栄養素を血液検査で調べ、魚と野菜を中心としたメニューを自炊することが多い。遠征が多い影響もあり、自宅にテレビはない。テニス漬けの生活を送る。

 5月の全仏オープンでは第8シードのデルポトロ(アルゼンチン)とフルセットの激戦を演じ、上位ランカーと戦える手応えを得ていた。日本人No・1とNo・2の対決を制し「この勝ちでトップの人と戦えることを再認識し、自信にもなった」と強調。自信を確信に変えるため、一つでも上を目指す。

 ◆西岡 良仁(にしおか・よしひと)1995年(平7)9月27日生まれ、三重県津市出身の23歳。テニススクールを経営する父の影響で4歳からテニスを始める。中学3年で渡米し、錦織圭と同じIMGアカデミーに在籍。14年1月にプロ転向した。昨年9月の深センオープンでツアー大会初優勝。1メートル70、64キロ。左利き。

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