【丸山茂樹 メジャー基準】コース熟知かつ天候にも慣れていた ローリーは思い描いた通りのゴルフ

[ 2019年7月23日 08:24 ]

米男子ゴルフツアー 全英オープン最終日 ( 2019年7月21日    北アイルランド ロイヤルポートラッシュGC )

<全英オープン最終日>地元の声援を背にバンザイしながら18番グリーンに向かうS・ローリー(中央手前)(撮影・沢田 明徳)
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 全英オープンには96年から来ているが、ギャラリーがこんなに興奮して喜んでいる姿を見たのは初めてだ。68年ぶりに北アイルランドで大会が開催され、しかもアイルランド出身のシェーン・ローリーがクラレット・ジャグを手にした。まるで事前に台本が用意されていたかのような、感動のフィナーレだった。

 最終日は悪天候に見舞われた。強い風と雨の中、ローリーはスタートの1番でいきなりボギーを叩く。だが4、5番の連続バーディーですぐに盛り返した。ミスは最小限に抑え、取れるホールでしっかりバーディーを取る。コースを熟知している上に、この地特有の天候にも慣れていたため、思い描いた通りのゴルフができていた。しかもギャラリーの大声援に後押しされ、気分は乗りまくったはずだ。終盤の14番でボギーを叩いたものの、追いかけるフリートウッドがダブルボギーと崩れたことで、逆にバーディーを取れた気持ちになったのではないか。あれで勝負ありという感じになった。

 初出場の浅地と稲森は最終日に苦しんだ。だが、自分たちが次のステップに進むためにこれから何をすべきなのか、いい勉強になったはずだ。2人ともまだ若い。目標と課題をしっかり持って日々の練習に取り組み、再びここに戻ってきてもらいたい。(20年東京五輪日本代表ヘッドコーチ、プロゴルファー)

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2019年7月23日のニュース