湖に向かってのショットは禁止 ミシガン州のゴルフ場が方針転換

[ 2019年7月23日 15:20 ]

ミシガン湖からゴルフボールを拾ってきたダイバー(AP)
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 米ミシガン州北東部のゴルフ場、アルカディア・ブラフスGCが「ゴルフボールによる湖汚染対策」に向けてようやく重い腰を上げた。

 同GCではウェブサイト上で「Go ahead and do it、everyone does(さあやってみて。みんなやっているよ)」とミシガン湖に隣接している12番ホールで湖面への“試し打ち”を奨励していたが、これを撤回。デトロイト・フリープレス紙によれば、ミシガン州の環境当局が専門のダイバーを雇って湖底を調査したところわずか1時間で200個以上のボールが発見され、樹脂とゴムで作られているゴルフボールが深刻な湖汚染を引き起こしかねないと批判されていた。

 地元の環境保護団体を率いているマイク・シュライバー氏は「目的のない不法投棄。なんのメリットもない。快楽主義を象徴するもの」と批判。これを受けて同GCのウィリアム・シュライバー支配人は「ほとんどの顧客はミシガン湖に向かってボールを打っていないが、それを奨励するようなメッセージを出さないことで、湖底に沈むボールは減るものと確信している」とそれまでの方針を転換させた。

 同GCでは6月、12番のティーグラウンド付近で飲み物を販売していた女性従業員が、湖に向かってショットをしようとしたゴルファーに「湖の環境を破壊しないで」と注意したために解雇されていたという事実も発覚。AP通信によれば、ゴルフ場側はこの件に関しては「個人的な問題」として言及しなかった。

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2019年7月23日のニュース