遥加“千本素振り”で3差3位浮上、父公康氏助言で上向く

[ 2019年7月21日 05:30 ]

女子ゴルフツアー サマンサタバサ・レディース第2日 ( 2019年7月20日    茨城県 イーグルポイントGC=6601ヤード、パー72 )

18番、工藤遥加(左)はラウンド後、青木瀬令奈と健闘を称え合う(撮影・西尾 大助)
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 プロ野球ソフトバンクの工藤公康監督(56)の長女、遥加(26=セガサミーホールディングス)が1イーグル、3バーディーの67と伸ばし通算9アンダー、135で首位と3打差の3位に浮上した。2度目の最終日最終組で初優勝に挑む。65で回ったイ・ミニョン(27=韓国)が首位に立ち、2打差の2位には初日トップの小祝さくら(21=ニトリ)がつけた。

 見せ場は4番パー4で来た。残り90ヤード。工藤はウエッジを手にすると、ボールはピン手前2メートルに落ち、そのままピンへと向かった。そして、カップイン。「ラフからでしたが、まさか入るとは」と自身も驚く一打で波に乗ると後半も3バーディーを奪い首位に3打差まで詰め寄った。

 2011年にプロテストに一発合格し、新人戦も優勝。しかし、ツアーは14年の5位が最高。昨年は賞金ランク138位、予選会も268位にとどまり、今季の出場は主催者推薦に頼るしかない状況だ。開幕直後は「ゴルフはバラバラ、目標も立たない」という状態。不振が続いていた5月に、父の公康氏から「体が自然に動いていないよ。毎日バットの素振りを1000回やってみたら」とのアドバイスを受け、無心に素振りをしたところ調子が上向いてきた。

 今季6試合でこれが予選通過3度目。賞金ランクも122位に低迷する。今後推薦で出られるのは最大3試合と厳しい状況は変わらないが、初優勝も狙える好位置に「今は自分でできることをやるしかない」と無欲で挑戦する。 

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2019年7月21日のニュース