小池、9秒98!!歴代2位、日本人3人目の大台「現状での完璧な走り」

[ 2019年7月21日 05:30 ]

陸上 ダイヤモンドリーグ第10戦第1日 ( 2019年7月20日    ロンドン )

男子100メートル決勝 日本歴代2位の9秒98をマークした小池祐貴。右は10秒13の桐生祥秀
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 男子100メートル決勝はジャカルタ・アジア大会200メートル金メダリストの小池祐貴(24=住友電工)が、自己記録となる9秒98(追い風0・5メートル)で4位になり、日本人3人目の9秒台ランナーとなった。前日本記録保持者の桐生祥秀(23=日本生命)は10秒13で7位だった。200メートルが本職の小池だが、自己ベストを一気に0秒06縮める会心の走りで海外の強豪とも互角に戦えることを証明した。

 日本人選手として3人目の9秒台ランナーとなった小池だが、快挙にも淡々としていた。「うわ、4着かという感じです。自己ベストが出て良かった」。本職の200メートル以上に今季は100メートルに力を入れてきた。陸上のワールドツアー、ダイヤモンドリーグという世界最高峰の舞台で名だたる強豪たちに「コイケ」の名前を売った。

 快記録の予兆はあった。普段、体があまり動かないという前日練習でも「1、2割増しで体が動く。早めに波が来ちゃったかな」と好調を予感させていた小池はスタートから鋭く飛び出した。欧州遠征でつかんだという後半型の走りで疾走。終盤も粘り強く走り、9秒93で優勝したシンビネ(南アフリカ)、9秒95で2着のヒューズ(英国)とも互角に競り合った。

 昨年、大学の先輩、山県亮太(27=セイコー)のリタイアによって男子400メートルリレー1走に急きょ抜てきされたのは、ダイヤモンドリーグのロンドン大会だった。そこから一気にブレークした思い出の大会で10秒の壁を突き破った。「ここで3着なら世界選手権決勝も見えると思って準備した」と再び躍進のきっかけにする。

 2年前に走り幅跳び元日本記録保持者の臼井淳一氏をコーチに迎え、急成長した。慶大時代は自己流で「オールアウトのような練習を繰り返していた」という。疲れてヘトヘトになるまで練習することで、ケガも多かった。客観的な視点からアドバイスが欲しいと、臼井氏を口説き落とした。最初はビデオを送り、助言をもらっていたが現在では専属コーチとして指導を受けるようになった。臼井氏は「去年よりは全ての面において良いと思う。良い方向に向かっている。あとはケガさえしなければいい」と愛弟子を最大限評価している。

 快挙に酔う暇もなく、21日は200メートルと400メートルリレーに出場する。「ほぼ思い描いた現状での完璧な走りだった。今後が楽しみ」。もう一度爆発する準備はできている。

 ◆小池 祐貴(こいけ・ゆうき)1995年(平7)5月13日生まれ、北海道小樽市出身の24歳。小学校から立命館慶祥中までは野球部に在籍。中3から陸上を始める。立命館慶祥高で13年全国高校総体の100メートル、200メートルとも桐生祥秀に次ぐ2位。得意は200メートルで18年ジャカルタ・アジア大会では金メダル。200メートルの自己ベストは20秒23。19年日本選手権で100メートルは3位。慶大からANAを経て住友電工に所属。1メートル73。74キロ。

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