古江彩佳“心機一転”2打差2位好発進!クラブ破損騒動「もう頭にはない」

[ 2019年7月3日 18:15 ]

史上6人目の女子ステップ・アップ・ツアーのアマチュア優勝へ首位に2打差の2位スタートを切った古江彩佳
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 女子ゴルフのステップ・アップ・ツアー、SkyレディースABC杯(賞金総額3000万円、優勝賞金540万円)は3日、兵庫県加東市のABCゴルフ倶楽部(6485ヤード、パー72)で第1ラウンドを行った。

 “ミレニアム世代”のアマチュア・古江彩佳(19)が5バーディー、ノーボギーの67をマークし、首位に2打差の5アンダー、2位とアマチュア6人目のステップ・アップ・ツアー制覇へ好スタートを切った。地元兵庫出身のプロ6年目・竹内美雪(23=タイカ)が7アンダーで首位に立っている。

 日本ゴルフ協会幹部の運転するカートにクラブ(3W)をへし折られるという日本女子アマチュア選手権最終日(愛媛・エリエールゴルフクラブ松山)での衝撃事件からわずか5日。その時、涙を流しながらプレーを続けた古江が時折、笑顔を見せながら快調なゴルフを続けている。

 「いいスタートが切れて良かったです。あのことはもう頭にはないですよ」

 今月1日には協会幹部が古江が勤務する兵庫・六甲国際ゴルフ倶楽部を訪れ、あらためて謝罪したという。その同じ日の夜、大阪G20サミットの影響による道路の混雑で遅れが心配された新しいシャフトを装てんした愛用の3Wも古江の手元に届いた。この日までに頭の中はリセットして気持ちは前へ。それを証明するように3Wをこの日唯一使用した14番パー4(385ヤード)でも6メートルを沈めて見事バーディーを奪った。

 “ミレニアム世代”の中では世界アマチュアランク10位・安田祐香(18=大手前大1年)と肩を並べるほどの実力者。レギュラーツアーでは過去14試合に出場して予選落ちはわずか1回。先月のリゾートトラストレディースでは3位に食い込んでいる。下部ツアーであれば、プロに交じっても実力は上位だといえる。

 この試合に勝てば、今秋のプロテストの1次、2次が免除され、最終からの挑戦となる。これは5位に終わった日本女子アマチュア選手権での優勝と同じ特典だ。

 「(優勝の)特典が凄いので。それは頭にあります」

 残り2日間、悲劇をバネに新垣比菜らに続くアマチュアVを目指す。

 <アマチュアのステップ・アップ・ツアー優勝>
(1)高橋恵(2010年ANAプリンセスカップ)
(2)堀琴音(2014年ABCレディース)
(3)新垣比菜(2015年ラシンク・ニンジニア/RKBレディース)
(4)吉本ひかる(2016年ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディース)
(5)平塚新夢(2017年静ヒルズレディース森ビルカップ)

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2019年7月3日のニュース