大坂、大会からも会見からも消えた…4分半で打ち切り「泣きそう」

[ 2019年7月3日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第1日・女子シングルス1回戦   大坂0―2プティンツェワ ( 2019年7月1日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

初戦敗退後の記者会見を打ち切り、退出する大坂(右)
Photo By 共同

 会見場が凍り付いた。敗退の大坂に11問目の質問が飛ぶ。「数カ月で世界的なスーパースターになったが、名声に慣れるのは難しかったのか?」。海外メディアの質問に、大坂は「…。退席してもいい?凄い泣きそうな気分なの」と絞り出した。進行役が「すみません。退室します」と説明。わずか4分半で会見が切り上げられた。会見場の裏では悔し涙を流していたという。

 通例では海外メディアの後に日本メディアとの質疑応答が設けられるが、運営側の説得にも応じなかった。前哨戦ネイチャーバレー・クラシック2回戦でもプティンツェワに敗れて会見拒否し罰金を払ったばかり。プロ意識に疑問符が付いた。

 相手の緩急をつけたショットにミスを連発。第1セット第7ゲームでラケットを蹴り上げ、第2セット第1ゲームではラケットでボールを叩きつけた。底なし沼にはまったように第2セットはわずか37分で終了。初戦敗退で世界ランク1位復帰もお預けに。「若さを理由にするような人間じゃないわ」。虚勢を張った“なおみ節”が、むなしく響いた。

続きを表示

2019年7月3日のニュース