八村指名に地元富山歓喜&エール「ビッグなスターになって」

[ 2019年6月22日 06:00 ]

NBAドラフト1巡目でウィザーズに指名された八村が中学時代に利用していた富山県高岡市のバスケ専門店「ヨシエスポーツ」。ゴンザガ大グッズも扱う
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 米プロバスケットボールNBAのドラフト会議で20日、ウィザーズから日本人初となる1巡目指名を受けた米ゴンザガ大の八村塁(21)。中学までを過ごした富山県は祝福ムードに包まれた。通っていたスポーツ用品店は「ビッグなスターになって」とエール。バスケ好きの芸能人からも祝福の声が上がった。

 八村は中学2年ごろから卒業まで、県内屈指の品ぞろえを誇る高岡市内のバスケット用品専門店「ヨシエスポーツ」を利用した。同店の吉居史子さん(56)は「富山からNBA選手が出るなんて、当時は夢にも思わなかった。活躍してNBAでもビッグなスターになってほしい」と声を弾ませた。

 野球少年だった八村は、富山市立奥田中時代にバスケットを始めた。同店には母親と2人で2カ月に1度ほど訪れ、シューズやソックス、シャツなどを購入。吉居さんは「いつもニコニコしている好青年で、キュートな感じだった」と振り返った。3年進級時に1メートル85前後と成長途中で「それほど大きい印象はなかったけど、足は大きかった。30センチ以上で計測できず、32センチのシューズを取り寄せたこともあった」と懐かしんだ。

 中学卒業後は富山を出て宮城・明成高に進学。3年連続で全国大会優勝するなど実績を積み、米強豪のゴンザガ大に進学した。「だんだん雲の上の人になっていく感じだった」と成長を遠くから見守った。

 同店は4月からゴンザガ大バスケット部公式グッズのTシャツ、パーカ、トートバッグを販売して八村を応援。NBAのドラフトが近づいたここ数日は購入者や問い合わせが急増したという。店内には八村が一時帰国した際に関係者を通じて贈ったサインが飾られている。地物の魚やお米が大好きという八村だけに「富山サイコー!!」と書かれ、郷土愛をにじませている。

 八村が入団するウィザーズについて吉居さんは「マイケル・ジョーダンがいたのは知ってますが、正直ピンとこない」と苦笑い。それでも大学に続くグッズの取り扱いには「できるならぜひ」と前向きだった。

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