腕立て伏せ効果!?4番・山本の決勝2ランで米国に先勝

[ 2019年6月22日 20:05 ]

<ソフトボール女子・日米対抗第1戦 ( 2019年6月22日    仙台市・シェルコムせんだい )

<ソフトボール女子・日米対抗第1戦>4番の山本は4回に決勝2ランを放ち、インタビューを受ける
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 日本代表が一発攻勢で米国代表に6―4で先勝した。3―3の4回2死一塁、4番・山本優(30=ビックカメラ高崎)が逆方向の右超えへ決勝2ラン。2番手カルダの直球を完璧にとらえた。

 「とにかくつなげる意識だった。真ん中の真っ直ぐ。よくミートできたかな」

 笑顔なく淡々と振り返った主軸は、求道者タイプ。「バランスが大事」と、その日の体調に合わせて、体のどこに意識を持っていけば打てるのかを、毎試合考えている。

 米国との初戦は、ゲーム序盤のダッグアウトで、バランスを整えた。ベンチを背にして、足は地面、座る場所に両手を置いて、いわゆる「逆腕立て伏せ」を突然、始めた。

 「思ったように体が動いていないなという時はします」

 筋トレで体の調整をし、3打数2安打2打点の活躍を見せた。

 来年の東京五輪の金メダル候補の対決。両チームともに、投手陣は簡単に初球にストライクを取りに行かず、打線はファーストストライクを安易に手を出さなかった。宇津木監督は、セーフティーバントやゴロを打たせ、「米国の守備がどれぐらいか。いろんな動きを見たかった」と情報収集にも務めた。

 探り合いの神経戦の様相を見せる中、4回の日本は積極性が実った。4番山本、5番森さやか(30=ビックカメラ高崎)の連続アーチは、ファーストストライクをとらえたもの。相手のお株を奪う長打力は、今後への明るい材料になった。

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2019年6月22日のニュース