貴景勝に膝専門チームのサポート 名古屋場所へ稽古再開「カド番?意外とそこの不安はない」

[ 2019年6月12日 19:48 ]

鏡で体の状態を確かめる貴景勝(撮影・沢田 明徳)
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 大相撲夏場所を右膝の負傷で途中休場した大関・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)が12日、東京都台東区の同部屋で稽古を再開。医師ら膝専門チームのサポートを受けて名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)へ計画的にメニューをこなしていることを明かした。

 この日の午前は関東近郊の施設でリハビリとトレーニングを行い、午後になって千賀ノ浦部屋に姿を見せた。「(膝治療の)チームを組んで(毎日)まわしを締めない方がいいと。(しばらくは)毎日まわしを締めることはないと思います。稽古場に下りる段階になった」と状況を説明した。

 午前と午後に分かれて、リハビリとトレーニングを行い患部をほぐしながらと体をつくってきた。この日は休場して以来、久々にまわしを締めて、四股やてっぽうなど約30分に渡り基礎運動で汗を流した。「状態が少し上向いてきた。膝専門の人がついてくれている。逆算して段階を踏んでいく」。病院やパーソナルトレーナーの治療を受け、チームの計画通りに復活ロードを歩んでいる。

 「このメニューは本来は来週やる予定だった。膝の状態がいいので1週間前にまわしを締めた。初日まであと4週間で、最後1週間は実戦。その前の1週間は体重を使った稽古。その前1週間はすり足、速い動きができれば」

 カド番で迎える名古屋場所。それでも焦ることなく、与えられたメニューを淡々とこなしている。「先は読めないが、今の時点で、まわしを締められる状態。カド番?意外とそこの不安はない。精神的に追い込まれているのはない」と心境を口にした。

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2019年6月12日のニュース