錦織、ナダルに敗れ初の全仏4強ならず 激戦ダメージ大きく…“赤土の王者”にストレート完敗

[ 2019年6月5日 01:48 ]

全仏オープン第10日 ( 2019年6月4日    パリ・ローランギャロス )

第2セット、ナダル(左)に得点を決められ天を仰ぐ錦織(撮影・小海途 良幹)
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 テニスの全仏オープンは4日、男子シングルス準々決勝が行われ、2年ぶり3度目の8強入りを決めた世界ランク7位の錦織圭(29=日清食品)は、3連覇を狙うラファエル・ナダル(33=スペイン)に1―6、1―6、3―6でストレート負け。1933年大会の佐藤次郎以来、日本男子86年ぶりの4強入りはならなかった。

 第1セット第1ゲームでいきなりブレークを奪われた錦織。第3ゲームでは粘ってサービスをキープしたが、第5ゲームでナダルが2度目のブレーク。第1セットから1―6と圧倒された。

 第2セットも第1ゲームでナダルがブレーク。錦織は第2ゲームでブレークバックに成功して食らい付いたが、第3、第5ゲームでナダルが連続ブレーク。精密機械のようなナダルの正確なショットに歯が立たず、第7ゲームでもブレークを奪われ、このセットも1―6で落とした。

 第2セット終了後にはトレーナーが錦織の右肘付近をチェックするシーンも。なんとか粘りたい錦織だったが第4ゲームでナダルが容赦ないブレーク。悪天候で約1時間の中断を挟んだが、再開後も流れは変わらず。ナダルにきっちりとサービスをキープされて敗れた。

 4試合中3試合をストレート勝ちしてきたナダルと対照的に、3、4回戦をフルセットの熱戦で切り抜けてきた錦織。蓄積されたダメージは大きく、“赤土の王者”に無念のストレート完敗。初の全仏4強入りはならなかった。

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