桐生 後半の減速なくなりトップスピード維持

[ 2019年5月20日 09:30 ]

男子100メートルで優勝したガトリン(右)と競り合い、2着となった桐生(撮影・坂田 高浩)
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 【高野進の目】桐生はこれまで後半フォームが乱れることが多く、それが原因で減速していたが、今季は優勝したアジア選手権も含めて、後半がまとまってきた。減速がなくなったことで、持ち前の推進力によるトップスピードが最後まで維持できる。良いトレーニングができていると推察できるし、桐生自身が思い描いている練習が積めている証拠ではないかと思う。

 小池が10秒04までタイムを伸ばしてきたことで、今後の日本は10秒0台で走って当たり前、9秒台に入ることでようやくトップスプリンターと言われる状況に入ってきたと感じた。男子短距離の選手層は確実に厚くなっている。今回のレースを見る限り、日本選手権も桐生が優勝争いの中心となるだろう。サニブラウンや山県も出場することでお互いが刺激し合えば、9秒台が2、3人出るレースになってもおかしくない。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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2019年5月20日のニュース