貴景勝 1日で再休場へ 師匠から勧告受けた

[ 2019年5月20日 05:30 ]

大相撲夏場所8日目 ( 2019年5月19日    両国国技館 )

再出場も碧山(右)にはたき込みで敗れる貴景勝(撮影・荻原 浩人)
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 右膝負傷による休場から再出場の新大関・貴景勝は小結・碧山にはたき込まれ、3敗目(2休)を喫し、再び休場する方向となった。一人横綱の鶴竜は玉鷲に押し出され、全勝が止まった。玉鷲は令和初となる金星で通算3個目。大関復帰を目指す関脇・栃ノ心は遠藤に敗れ、初黒星となった。関脇・逸ノ城は右膝負傷で休場。全勝が消え、1敗は鶴竜と栃ノ心、平幕・朝乃山の3人となった。

 
4本半のテーピングで患部を固めて、貴景勝は左足で踏み込んだ。ところが、立ち合いで変化した碧山に足が付いていかず、膝を守るように腹ばいで土俵にはった。3日間の休場を経て復帰したが、黒星を喫し「自分が弱いから(変化に)かかった。自分が出られると思ったから出た。何年後かにこの経験が自分を成長させてくれる」と結果を受け止めた。
 最善を尽くした。病院で患部に注射を打って痛みを和らげ、毎日欠かさず酸素カプセルに入って早期回復に努めた。前夜はトレーナーが高周波治療器を自宅に持ち込み、午後8時から4時間以上も治療。「昨日よりもだいぶ楽になった」と回復を実感し、取組後も「(右膝は)万全じゃないですか」と強調した。

 休場中は一度も稽古場に下りず、ぶっつけ本番で臨んだ。場所中は稽古後におにぎり数個を部屋から持ち帰り自宅で食べていたが、再スタートを切るこの日は知人から“勝ち越し弁当”が届けられた。肉巻きおにぎり5個、味玉5個、プチトマト5個が入った3段重。勝ち越しとなるあと「5」勝にこだわった弁当を完食したが、持ち前の馬力を生かした相撲は見せられずじまいだった。

 支度部屋を出て迎えの車に乗り込み所属部屋へ。師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)と向き合い休場を勧告されたもようだ。支度部屋では「(残り7番)全部勝つ」と力を込めたが、親方との話し合いを終えると、「明日で判断します」と明かした。必死の治療で再出場にこぎつけたが、再び休場する可能性が高まった。 

 ▼八角理事長(元横綱・北勝海)碧山はいろいろ考えていたんだろうね。(貴景勝の膝の状態は)分からんわな。(碧山はやりづらいとか)嫌とかいいとか言ってられないからね。お互いにね。
 ▼貴乃花光司氏(元貴乃花親方)土俵に上がって(力士としての)生きざまを今場所の残りの相撲でどれくらい見せてくれるかなという期待感と、まだ上(横綱)があるので、そこを目指してほしいという気持ちです。(貴乃花道場設立発表会見で)
 ▼阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)無理はしてほしくない。まだたくさん相撲が取れますから。(今後は)今日の相撲では判断がつかないが、無理はしてほしくない。
 ▼高田川審判部副部長(元関脇・安芸乃島)最初のそんきょのとき、すぐに立ったりして痛々しさが見えた。ちゃんと闘える態勢にしないと、大きなケガもするし、相撲人生にも関わってくる。

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