貴景勝の兄弟子 十両・貴源治が勝ち越し王手 双子の兄で幕下・貴ノ富士は勝ち越し決め再十両に前進

[ 2019年5月18日 19:43 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2019年5月18日    両国国技館 )

<夏場所七日目>貴源治(左)は叩き込みで若隆景を下す(撮影・荻原 浩人)
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 大関・貴景勝の兄弟子で、双子の十両・貴源治(22=千賀ノ浦部屋)と幕下・貴ノ富士(同)がそろって初日からの連勝を伸ばした。

 貴源治は小兵の若隆景をはたき込んで7勝目を挙げ、勝ち越しに王手を懸けた。以前は小兵力士に苦戦する傾向もあったが、最近は苦にしなくなっている。立ち合いから相手をしっかり見て、押し込んでから向こうが出てくるところをタイミングよくはたいた。

 「押し込まないと話にならないですから。(押し込まずに)引いてると、ついてこられる。前は小さい相手を気にしすぎて、考えすぎていましたが(最近は)考えずにやれています」と振り返る。

 「(相手が小兵でも)その地位にいるのは力があるから。負けるわけがないと思って取ってると負けてしまう」と勝負に臨む意識の変化が、安定した取口でつながっているようだ。

 十両でただ1人の勝ちっ放しで、新入幕に向けて一歩ずつ着実に階段を上がっている。それでも「星勘定は気にしていません」と淡々と話した。

 一方、兄の貴ノ富士は琴ノ若2世の琴鎌谷を破って勝ち越しを決め、再十両に大きく前進した。

 立ち合いから突っ張って踏み込み、左を差して右上手を引きそのまま寄り切った。

 「先に上手を取っていい形になろうと思っていました。その後は落ち着いていい態勢をつくれた。良かったです」

 2日目から3連勝して勝ち越しに王手をかけ、2日間取組がなかったものの、流れを切らすことなく連勝を伸ばした。

 「気持ちを入れ替えて、集中していこうと思っていました。(琴鎌谷は)同い年(同学年)なので、俺も負けずにやろうと思っていました。まだあと3番ありますから」と気を引き締めていた。

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2019年5月18日のニュース