新たな“戦闘服”の一つに 荒磯親方「衝撃を受けた」

[ 2019年5月11日 06:38 ]

 「洋服の青山」と「デサント」が共同開発したスーツを試着する荒磯親方
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 令和初めての大相撲の本場所となる夏場所を前に、元横綱・稀勢の里の荒磯親方は連日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋でまわし姿になっていた。大関・高安の稽古相手を務めるために引退後も鍛え続けてきただけに、左四つからの攻めは現役時代と遜色ない力強さだ。ただ、稽古場から離れると、やはり引退したのだと痛感させられる。公の場では、これまでの着物姿ではなくスーツ姿になる。

 1月の初場所での現役引退から約4カ月。スーツ姿も板についてきた感じだが、本人は「試行錯誤している」という状況だ。現役時代、着物の着こなしにこだわりを持っていただけに、スーツに関しても「どういう着こなしをしたらいいか、インターネットを見たり、人に聞いたりしている」という。「なぜネクタイをつけるのか、なぜスーツの袖にはボタンがついているのか。そういうことも調べた」と、とことん研究している。

 これまで、さまざまデザイン、さまざまな素材のスーツを注文してきたが、その中で衝撃を受けたものがあった。それが、ビジネスウエアを製造販売している「洋服の青山」とスポーツ用品王手「デサント」が共同開発したスーツだ。

 「とても軽くて、スーツの感覚じゃない。素材の技術が優れている」。デサントのスポーツウエアのノウハウが組み込まれているアイテムを試着してすぐに気に入り、ネイビーとデニム調の2着を注文。「動きやすいし、本場所でも着ると思う」と新たな“戦闘服”の一つに考えている。

 「スーツは新鮮。着る物に関しては新弟子だから。毎日着るのが楽しい」。9月29日に両国国技館で行われる引退相撲に向けて、今後はこだわりを込めたタキシードもつくる。

 進退が懸かった初場所。徹底して左差しを狙い、そして左差しを封じられた。結果、初日から3連敗。左四つで横綱まで上り詰めた男は「絶対に逃げない」という信念を貫いて、土俵に別れを告げた。親方となった今、試行錯誤を経た先に、スーツへの信念も生まれてきそうだ。(スポーツ部・佐藤博之)

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