メダル逃した伊藤・森薗ペア 勝負のあやとなった“予期せぬ中断”

[ 2019年4月25日 08:56 ]

卓球・世界選手権個人戦第4日 ( 2019年4月24日    ハンガリー・ブダベスト )

<世界卓球・混合ダブルス準々決勝>肩を落として引き揚げる伊藤(後方右は森薗)(撮影・吉田 剛)
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 勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなしというが、この敗戦は狐につままれたような幕切れだった。混合ダブルス準々決勝。伊藤美誠(18=スターツ)・森薗政崇(24=岡山)は、予期せぬ中断を余儀なくされた。ゲームポイント2―3。第6ゲームの7―6の場面。ドイツ組の男子、フランツィスカが左足をつり、ベンチへ下がった。

 症状は重い。コートに戻っても左足をかばいながら歩いた。望んだ形ではないとはいえ、日本勢にはチャンス。だが、ここから手負いのはずの世界ランキング18位が、突如輝きを放つ。強烈なカウンターを次から次へと浴びせられた。最後の5失点のうち、4点も1人に決められた。足が使えないため、下がらずに台に近付いてドンと構えた。それがスーパーレシーブの連続につながったというのだから、なんとも皮肉な話だ。

 森薗は「すごくいいリカバリーをした相手を称えたい」と涙目で完敗を認めた。

 負けに―とは触れたものの、劣勢だったことが、直接の敗因だったのは否めない。伊藤は「自分たちの力を出し切れなかった。相手がさせてくれなかった」と、メダルを逃した悔しさを口にした。

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