土性沙羅「ホッとした」左肩手術乗り越えV 低い姿勢からのタックルに手応え「必殺技に」

[ 2019年4月25日 21:33 ]

レスリング・アジア選手権第3日 ( 2019年4月25日    中国・西安 )

女子68キロ級で優勝し、笑顔の土性沙羅
Photo By 共同

 女子5階級が行われ、68キロ級は2016年リオデジャネイロ五輪69キロ級金メダリストの土性沙羅(24=東新住建)が2年ぶり4度目の優勝を飾った。決勝では15年大会で敗れるなど激闘を繰り広げてきた昨年のジャカルタ・アジア大会女王の周鳳(しゅう・ほう、中国)に3―2の辛勝。第1ピリオドに相手の手をたぐってから腰付近に飛び込むタックルを決めたのが勝因となった。

 土性は「最後は(リードを守り切るため)逃げてしまったけど、タックルで点が取れてよかった」と安どの表情を見せた。手足が長くタックルも巧みな周鳳に対し、低い姿勢からタックルを狙う戦い方を徹底。練習していたという、相手の手をたぐってからのタックルが決まり、「一番決まったというタックルだった。強い相手にしっかり前へ出れて取れたのは自信になった。自分の持ち味、必殺技になっていったらいい」と話した。

 昨年3月に左肩を手術し、国際大会は1年1カ月ぶり。大会直前にはリオ五輪の頃から違和感があったという右肩の検査も受けて臨んだ。「アジア選手権だけど、世界の大会に戻れて優勝できてホッとした。どれだけできるか確かめたかったけど、通用すると分かった。世界にだいぶ近づいたと思う」と胸を張った。

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