チキータ不発…張本 8強届かず涙「全然ダメ。ただ信じられない気持ち」 

[ 2019年4月25日 21:42 ]

卓球・世界選手権個人戦第5日 ( 2019年4月25日    ハンガリー・ブダベスト )

世界卓球男子シングルス4回戦で安宰賢に敗れ、頭を抱える張本(撮影・吉田 剛)
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 男子シングルス4回戦で、前回8強で世界ランキング4位の張本智和(15=木下グループ)が、同157位の安宰賢(アン・ジェヒョン、19=韓国)に2―4で敗れた。試合後は涙を流す場面があった。報道陣とのやりとりは以下の通り。

 ―前回の8強に届かなかった。
 「実力が足りなくて、特に対策をされて負けたわけではなく、自分の凡ミスだったり、相手のスーパープレーがあって、自分は思いきって攻められなかった。いつも負けるときはそんな感じなんですけど、最後まで変えられなかった」

 ―特にサーブに苦しんだか。
 「練習からチキータ(バックハンドの攻撃的レシーブ)のミスが多くて、修正できずに試合に入ってしまった。チキータで直接、点を取ったのは1、2球しか入らなかった。その後のプレーも全く入らなくて、全然ダメな試合でした」

 ―安宰賢とは久しぶりの対戦だった。
 「前回は(16年)世界ジュニア。そのまま、パワーが付いて、ミスが減って。強くなってたんですけど、負ける試合ではなかった」

 ―ミスが多かった理由は?
 「特別に緊張し過ぎててしまって。理由は分からないですけど。試合中も、いつもは1ゲーム目終わると緊張しないんですけど、最後まで嫌な感じでした」

 ―けんしょう炎を抱える右手薬指は試合を重ねて状態に変化は出たか。
 「試合中は全く痛くないです。試合以外では毎日あったが、試合になると痛みはなかったです」

 ―準々決勝で当たる可能性があったボル(ドイツ)が4回戦を棄権したのは聞いたか。
 「聞いてないです。でも、今日のプレー内容だと次に勝てたと思わないです。そこまで行けない自分が悪い」

 ―負けた後はどんな気持ちだったか。
 「何も考えられなかった。ただ信じられない気持ちだった」

 ―東京五輪は来年。
 「あと1年半もないなかでメダルを取って自信を付けたかったけど。東京五輪に多分、出ないと思われる選手にこうやって負けたのは、残念です」

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2019年4月25日のニュース