東京五輪へ新星!12歳・玉井陸斗、高飛び込みで史上最年少V

[ 2019年4月21日 16:00 ]

日本室内選手権の男子高飛び込みで最年少優勝を果たした玉井(中央)
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 東京五輪で躍進する可能性を秘めた期待の新星が出現した。飛び込みの世界選手権(7月、韓国・光州)の日本代表選考会である日本室内選手権は最終日の21日、東京・辰巳国際水泳場で行われ、男子高飛び込みで玉井陸斗(12=JSS宝塚)が474・25点で頂点に立った。12歳7カ月10日で迎えたシニアデビュー戦で最年少優勝を達成。日本水連が定める選考基準を突破しながら、国際水泳連盟の規定による年齢制限で世界選手権には出場できないが、14歳になる年に開催される20年東京五輪の出場は可能となる。今大会の結果で出場が確実となった9月のアジア杯(マレーシア)で優勝するか、来年4月のW杯東京大会で18位以内に入れば、東京五輪の出場権を得られる。

 109C(前宙返り4回転半抱え型)など難易度の高い種目構成が特徴。最終の6本目の5255B(後方二回半宙返りと二回半ひねり)で91・80の高得点を叩き出した。12位以内で東京五輪出場が内定する世界選手権には出場できないが「それを分かった上で自分のできることをやる。東京五輪は一番の目標。五輪でメダルを獲りたい」と目標がブレることはない。

 身長1メートル43、体重36キロ。東京が五輪開催地に決まった13年9月7日は6歳だったため「あまり記憶にない」と言う。5回の五輪出場を誇り、JSS宝塚のチームメートでもある寺内健(38)から「スピード、筋力、練習に向かう姿勢は既にスーパーアスリート。僕も見習わないといけないところがたくさんある」と評価される逸材。「日本一になれてうれしい。試合前はめちゃめちゃ緊張したけど、優勝できて自信になった」とあどけない笑顔で優勝を噛みしめた。

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2019年4月21日のニュース