多田修平、社会人初陣は10秒22で2位 世界リレーへアピールならず

[ 2019年4月21日 20:25 ]

男子100メートル決勝でゴールする多田修平。10秒22で2位
Photo By 共同

 出雲陸上(島根県立浜山公園陸上競技場)は21日に男子100メートル決勝を行い、17年世界選手権400メートルリレー銅メダルの多田修平(22=住友電工)は10秒22(追い風3・4メートル参考記録)で2位だった。白石黄良々(22=セレスポ)が10秒21で優勝した。

 社会人デビュー戦として臨んだ多田は、100メートルの今季初戦を終え「納得のいく走りではなかった」と悔しい表情を浮かべた。オーストラリア遠征中の3月中旬に左大腿部を負傷。補強中心の練習で3、4週間は全力で走ることができなかったという。故障明けのレースに「ケガなく終われて良かった」としつつも、来月11、12日の世界リレー(横浜)代表選考を兼ねた中で「アピールにはなっていないですね」と苦笑いで振り返った。

 一方で「足が(後ろに)流れて地面を捉えられていなかった」という昨季からは接地時間が短くなり、成長を実感。ピークを合わせる5月のゴールデングランプリ(大阪)、6月の日本選手権(福岡)へ「これから試合を重ねてキレが出てくると思う」と自信を見せた。

 リオ五輪400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)は100メートル予選の中盤で左太腿裏に違和感を感じ、10秒53で敗退した。レース後に取材に応じ「問題なく歩けるし、力も入れられる。大きなケガにならなくて良かった」と軽傷を強調。エントリーしている5月3日の静岡国際、同6日の木南記念へ「万全な状態にしたい」と話した。

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2019年4月21日のニュース