長谷川 女子200バタ2年ぶりV“璃花子の分も”代表入り

[ 2019年4月7日 05:30 ]

競泳 日本選手権第5日 ( 2019年4月6日    東京辰巳国際水泳場 )

優勝し笑顔を見せる長谷川(中央)と2位の大橋(左)、3位の牧野(撮影・小海途 良幹)
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 世界選手権(7月、韓国・光州)の代表選考会を兼ねて行われ、女子200メートルバタフライで長谷川涼香(19=東京ドーム)が派遣標準記録を破る2分7秒44で2年ぶり2度目の優勝を果たして代表入りを決めた。男子200メートル個人メドレーは瀬戸大也(24=ANA)が1分56秒69の自己ベストで初制覇。男子100メートル自由形は中村克(25=イトマン東進)が5連覇した。

 矜恃(きょうじ)を保った。ラスト50メートル。長谷川は個人メドレーが本命種目の大橋に詰め寄られたが「ずっと2バタ(200メートルバタフライ)をやってきたプライドがある」と必死に逃げた。0秒13先着して2年ぶりのV。派遣標準記録を0秒05上回り、世界選手権の代表に滑り込んだ。白血病を患う池江の淑徳巣鴨高、日大の1学年先輩。不在の女子エースの分まで魂を込めて泳ぎ「派遣を切れてホッとした」と笑顔を見せた。

 昨季は調子が上がらず、2分8秒を切れないレースが続いた。低迷打破に向け、小学6年生まで指導を受けていた父・滋コーチ(51)と昨年9月から再タッグ。父から「大学は特待。水泳の技術を買ってもらっているのだからプロ意識を持て」と何度も言われ、精神的に強くなった。フィンスイミングの選手からドルフィンキックを学んだことも奏功。長谷川は「世界選手権で2分5秒台の自己ベストを出して東京につなげたい」と力を込めた。親子鷹で東京五輪ロードを進む。 

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2019年4月7日のニュース