18歳東京五輪の星、素根V3で代表見えた!世界女王・朝比奈に4連勝

[ 2019年4月7日 05:30 ]

柔道 全日本選抜体重別選手権第1日 ( 2019年4月6日    福岡国際センター )

女子78キロ超級決勝で3連覇を達成し、笑顔を見せる素根輝(撮影・中村 達也)
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 男女計7階級が行われ、女子78キロ超級は素根輝(18=環太平洋大)が決勝で昨年の世界選手権覇者の朝比奈沙羅(22=パーク24)を下し、3連覇を果たした。10代による3連覇は、93~95年の阿武教子以来、24年ぶりの快挙。東京五輪代表争いのライバルにも、これで3連敗後から4連勝となった。21日の全日本女子選手権(横浜文化体育館)にも勝って、今夏の世界選手権(日本武道館)代表を決める。

 最後は地元・福岡の声援が、体格で下回る素根の背中を押した。ゴールデンスコアの延長4分55分、勝負を急いだ朝比奈が巻き込んできたところ小外刈り。限りなく一本に近い技ありで勝負を決めると、あどけなさを残す顔に笑みが広がった。

 「世界選手権と五輪が懸かった大事な試合で、優勝できたのは凄く自信になりました」

 17年12月のグランドスラム(GS)東京大会決勝で敗れたのを最後に、これで直接対決4連勝。この日は朝比奈の組み手に手を焼いて劣勢気味だったが、延長2分すぎ、担いで倒したことで形勢逆転。最後は「不用意に技に入ってきたので合わせたというか、体が勝手に動いた」という小外刈りがさく裂。最初の2勝は反則勝ちだが、最近の2勝はいずれも技によるポイント。内容的にも進化は明らかだ。

 4月から岡山にある環太平洋大に進学したが、競技環境は不変だ。食事や生活面をサポートする母・美香さんと、稽古相手の兄・勝さんは自身の家族を伴って移住。福岡県久留米市の実家と同じように、住居の一室を練習部屋に模様替えし、トレーニング器具も持ち込んで鍛錬に励む。加えて92年バルセロナ五輪金メダルの古賀稔彦総監督の指導も受けるようになり、「気持ちを上げてくれる。試合前も“絶対に投げられるよ”と言ってくれる」。平成の三四郎の金言にも後押しされた。

 背中を追い続けてきた朝比奈と、これでほぼ横並びに。プレ五輪となる世界選手権を制すれば、一家総出の夢へと大きく近づく。「今日の勝ちが凄くアピールになるとは思うが、皇后盃(全日本女子)でも勝ちきりたい」。並走はしない。一気にかわして東京五輪へ突っ走る。

 ◆素根 輝(そね・あきら)2000年(平12)7月9日生まれ、福岡県久留米市出身の18歳。7歳から柔道を始め、中3で出場した世界カデ選手権70キロ超級を制覇。16年4月に福岡・南筑高に進学し、17年に全日本選抜体重別選手権を初制覇。昨年は全日本女子選手権、アジア大会、ワールドマスターズなどを制覇した。4月に環太平洋大に進学。1メートル62、108キロ。左組み。得意技は担ぎ技。

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