【岡崎真の目】羽生 最後まで気迫こもった見事な滑り チェンには素直に脱帽

[ 2019年3月24日 09:30 ]

フィギュアスケート 世界選手権最終日 ( 2019年3月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア男子フリー>演技冒頭の4回転を着氷する羽生(撮影・長久保 豊)
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 羽生の演技は素晴らしかった。冒頭の4回転ループはよくまとまっていた。次の4回転サルコーは途中で緩んだ感じでもったいなかったが、着氷時にシットポジションぐらいまで下がっていたのに足もつかずに持ち直したのはさすがだった。他の演技も凄く集中していて、最初から最後まで気迫のこもった見事な滑りだったと思う。

 チェンはそれを上回ったのだから素直に脱帽するしかない。昨季まではトリプルアクセルが苦手だったが、今季はきちんと改善して精神的なストレスが解消されたようだ。4回転の質も上がっている。今季からのルール改正に合わせてGOEで加点が付きやすいようなジャンプを跳ぶことが増えたので、それも追い風になった。

 結果的には大差をつけられたが、演技点では羽生の方が上回っているし、SP、フリーともノーミスだったらもっと接戦になっていた可能性はある。それでもチェンにあれだけの演技を見せつけられたとなると、羽生も来季は4回転ルッツやフリップなど今以上に高難度のジャンプを組み入れる必要があるのかもしれない。少なくとも今までのように簡単には勝てない状況になったのは確かだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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