陵侑、日本ハム開幕戦で始球式!ジャンプ台でもマウンドでも「第2の故郷」盛り上げる

[ 2019年3月5日 06:30 ]

日本ハムの開幕戦で始球式を務める小林陵侑
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 3年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指す日本ハムの今季開幕となる29日のオリックス戦(札幌ドーム)の始球式をスキージャンプの小林陵侑(22)が務めることが4日、分かった。2018〜19シーズンの欧州ジャンプ週間で日本人2人目の総合優勝を飾るなど世界を舞台に活躍する若武者が、豪快な投球でチームを勢いに乗せる。

 3年ぶりのリーグ優勝と日本一を狙う2019年。3年連続で本拠地の札幌ドームで戦うシーズン開幕戦の始球式を、ジャンプ界の「新星」が務めることが決まった。近日中に発表される見込みだ。

 15年から北海道を拠点とする土屋ホームに所属する小林陵は高梨沙羅(クラレ)と同じ96年生まれの22歳。スキー一家に育ち、兄・潤志郎(雪印メグミルク)、姉・諭果(CHINTAI)、弟・龍尚(岩手・盛岡中央)もジャンプ選手だ。運動神経は抜群で、盛岡中央高までは複合とジャンプの“二刀流”だったが、15年に同社入社後からはジャンプに専念。14年ソチ五輪銀メダリストの葛西紀明兼任監督(46)から指導を受けて才能が開花し、18年の平昌冬季五輪では兄・潤志郎とともに五輪初出場で個人ノーマルヒルで日本勢では最高の7位入賞した。

 そして今季、一気にブレークする。昨年11月のワールドカップ(W杯)個人第2戦(フィンランド・ルカ)で初優勝を飾り、年末年始の欧州ジャンプ週間(ドイツ、オーストリア)では史上3人目の4戦全勝を果たし、97〜98年シーズンの船木以来、日本人2人目の総合優勝を飾った。現在、W杯は22戦11勝。W杯総合首位を独走し、日本男子初のシーズン総合優勝は目前だ。

 小林陵は岩手県八幡平市出身であることが縁で、昨年4月13日には楽天生命パークで行われた楽天VS西武の始球式に登場。投球後には「とても緊張した」と振り返ったが、見事な投球でファンを沸かせた。大舞台に強い男が、今度は独特の雰囲気が漂うシーズン開幕戦で「第2の故郷」でもある北海道のファンを盛り上げる。

 チームはオフに前オリックスで通算120勝右腕の金子、台湾ラミゴで2度も打率4割を記録した王柏融らを獲得。3・29のシーズン開幕戦は、3年ぶりに頂点を目指すシーズンのスタートとなる大事な一戦だ。昨季は本拠地で西武に開幕3連敗。同じ失敗を繰り返すことはできない。小林陵の豪快な投球で勢いに乗り、そのままスタートダッシュを狙う。

 ☆昨年の日本ハム開幕戦始球式(18年3月30日) 1カ月前の平昌五輪スピードスケート女子で金メダル2つを獲得した高木菜那(日本電産サンキョー)が始球式を務めた。幕別町出身で、背番号7のユニホームで登板し、外角へワンバウンド投球。札幌ドームのファンを沸かせて「練習では届いていたので、めっちゃ悔しい」と振り返った。大型ビジョンではカーリング女子で銅メダルを獲得したLS北見からエールも送られた。また、「EXILE」の一員であるSHOKICHIが国歌独唱を行った。

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