神村学園アンカー中尾“引退レース”で笑顔のV「みんなに感謝」

[ 2019年1月20日 18:55 ]

<第30回記念、選抜女子駅伝北九州大会>高校の部、1位でゴールした、神村学園・中尾友梨奈(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 第30回選抜女子駅伝北九州大会(スポニチなど主催)は20日、福岡県北九州市内で行われ、高校の部は神村学園が03年以来2度目の優勝を飾った。

 笑顔の引退レースだった。全体のトップでタスキを受け取った神村学園のアンカー中尾友梨奈(3年)は一般の部優勝の小原怜(天満屋)に道中でかわされたが、高校のトップは守り抜いた。

 昨年12月の全国高校駅伝でチームは優勝。ただ中尾は1年生に出番を譲り、サポートに回った。「調子が出なかった。みんなが初優勝に導いてくれた」と振り返る。社会人、大学生と健脚を争う今大会は全国高校駅伝アンカーのケニア人留学生タビタ・カマウ(3年)が不在でアンカーに起用された。「とても緊張したけど、楽しくスタートラインに立とうと思った」。いざ走り出すと、しばらくして小原の背中を感じ、2キロ付近でかわされた。「新幹線のようにビューンとかわされた。これは違うなと思った」とついてはいかず、自分の走りに徹し、高校区間3位で笑顔でゴールテープを切った。

 卒業後は薬剤師になる夢を叶えるため、大学に進学する。陸上は一区切りの予定だ。都大路がメンバー外だったこともあり中尾は「最後に走らせてもらってみんなに感謝、感謝です」と話していた。

続きを表示

2019年1月20日のニュース