11Tの常翔学園は守備もいい 初戦110点の桐生第一を完封

[ 2018年12月30日 11:58 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   常翔学園67―0桐生第一 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<常翔学園・桐生第一>後半2分、常翔学園・高井優はトライを決める(撮影・大森 寛明)
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 Bシード常翔学園(大阪第1)が統率の取れた守備を見せた。初戦で初出場最多の110得点を挙げた桐生第一を完封。キック後のラインの押し上げが速く、陣形が整っていた。フッカー高井翔太(3年)は「仰星戦(大阪決勝)の後からディフェンスが前に上がろうという意識でいる。以前はラインがガタガタだったけど、しっかり揃えるという意識で取り組んできた」と、五厘刈りの気合いが入った頭で、誇らしげに語った。

 桐生第一はSO斉藤誉哉(3年)がうまくキックを織り交ぜて揺さぶってきた。FWも連携が取れ、ゴール前にも何度も攻め込まれた。しかし、ゴールラインを守り抜いた。キチッとそろったラインで、カウンターも何度もはね返した。野上友一監督(60)は「ディフェンスは攻撃の始まりと言ってきた。ボールを取り返して、そこから」と、攻守交代からのトライが目立った点も称えた。

 チーム一の怪力でベンチプレス140キロを持ち上げる高井は、相手を突き飛ばす突破で再三チャンスをつくった。24―0の前半20分には、ゴール前のラックから飛び込んでトライを挙げた。

 チーム11トライに目が奪われがちだが、課題の守備力も上向き。大工大高時代を含めてこれまでに5度の全国制覇をしている名門が、これ以上ないスタートを切った。

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2018年12月30日のニュース