鹿児島実 長崎北陽台に完敗 富田監督「自分たちの形に固執してしまった」

[ 2018年12月30日 13:34 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   鹿児島実0―71長崎北陽台 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<長崎北陽台・鹿児島実>長崎北陽台に敗れ、肩を落とす鹿児島実フィフティーン(撮影・坂田 高浩)
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 初の正月越えを目指した鹿児島実(鹿児島)は長崎北陽台(長崎)に完敗。17―68で敗れた6月全九州大会1回戦の雪辱はならなかった。

 「北陽台さんは九州大会の時よりFWの厚みが増してました。ダブルタックルなど練習でやってきたことはやってるんですけど、向こうの個々の実力、能力というか接点の部分で負けてました。バックスまでボールが回らなかったですね」

 就任8年目の富田昌浩監督は厳しい表情。「このラグビーをすればトライを取れるという自分たちの形に固執してしまった部分もあったように思います。もっといろんな形の攻めができるように考えていかないと。FWで勝負できないと」と反省点を挙げた。

 それでもチームは1966年(昭41)の創部以来、初めて2大会連続の初戦突破を果たした。鹿実初の花園2勝へ下地は整いつつある。

 関東大学リーグの強豪、東海大へ進学予定のフランカー治野賢至主将(3年)は「率直に言って自分たちが出せる力は出し切りました」と涙の後、笑顔。「初戦突破をずっと続けていって花園の強豪校の仲間入りを果たしてほしい。正月越を達成してほしい」と途中出場したロック中島幸(2年)ら後輩に後事を託した。

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2018年12月30日のニュース