関商工 Aシード東福岡に大敗も晴れやか 山田主将「あれはやり切った涙」

[ 2018年12月30日 11:44 ]

第98回全国高校ラグビー第3日・2回戦   関商工3―69東福岡 ( 2018年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 関商工・東福岡>2回戦敗退にも清々しい表情を見せる関商工フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 3大会ぶりの正月越えを目指した関商工(岐阜)は参加51校中最多の高校日本代表候補11人をそろえたAシードの強豪、東福岡(福岡)に大敗を喫した。敵陣深くに攻め込むと、東福岡の意表を突いたインゴールへのハイパントで何度もトライを狙いにいったが、前半9分のFB種田(おいだ)健二(3年)のPGによる3点に抑え込まれた。

 試合終了後、関商工フィフティーンはバックスタンドの応援団へ向かい、ひとしきり涙を流したが、ロッカールームに引き揚げてきたころにはいつもの晴れやかな表情に戻っていた。

 「(PG)1本だけでも取れたことがうれしかったんですよ。東福岡さんはやっぱり王者だなと思いました。うれし涙というのはおかしいんですけど、あれはやり切った涙でした」

 SO山田楓真主将(3年)は泣きはらした顔で笑って見せた。初出場だった今春の全国選抜大会では優勝した桐蔭学園(神奈川)に予選リーグで7―90で大敗した。そこから再び始まった全国区の強豪への再挑戦。69に抑えたこの日の失点を山田主将は「成長です」と胸を張った。

 「恥ずかしいゲームではないので。特に前半の前半は相手ゴール前に迫ってました。実力差からいったら100点取られてもおかしくない相手。ボールを動かす展開が通用しない相手でしたからインゴールへのハイパントは用意していたことでした。スコアは開きましたけど、関商工にとってこの試合はいい歴史になりました。東(福岡)にはこのまま優勝してほしい」

 井川茂雄監督は報道陣の前で「ありがとうございました」という言葉を繰り返しながら教え子の健闘を何度も称えた。

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2018年12月30日のニュース