【砂村光信 視点】日本選手権決勝は外国出身選手の層が厚い神鋼有利

[ 2018年12月9日 10:00 ]

ラグビー 日本選手権兼トップリーグ 決勝トーナメント準決勝 ( 2018年12月8日    秩父宮 )

前半25分、トヨタ自動車・姫野(右)を振り切り、右中間にトライする神戸製鋼・カーター(撮影・成瀬 徹)
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 サントリーは後半、ディフェンスで粘り強くヤマハ発動機を押し下げたのが勝因だ。自分たちの練習量に自信を持つチームらしく、最後まで足をつる選手も見られず、反則を犯すことなく守り続けることができた。

 神戸製鋼はSOカーターとCTBアシュリークーパーがチームに落ち着きをもたらしている。ともに代表キャップ100を超え、特に判断力に優れており、少ないチャンスを得点に結びつけられる。バックスでゲインが切れるため強いFW陣も無理なプレーをする必要がなく、サポートに徹している。

 決勝はリザーブも含めて外国出身選手の層が厚く、総合力で上回る神戸製鋼が優位とみる。9月のリーグ戦も神鋼が36―20で快勝したが、この時はサントリーのSOギタウが途中出場した前半23分の時点で23―3と勝負を決めていた。サントリーはギタウを中心とした速くボールを動かす攻撃をどれだけ続けられるかがポイント。そのためにもボール保持率は60%以上欲しい。 (元U―23日本代表監督)

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2018年12月9日のニュース