貴ノ岩、必然だった引退決意 耐えられない家族批判 決断の裏にきょうだいの存在

[ 2018年12月7日 07:32 ]

貴ノ岩 引退決意

千賀ノ浦部屋へ戻る貴ノ岩(撮影・木村 揚輔)   
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 【記者の目】貴ノ岩が引退を決意したのは必然だった。家族思いの貴ノ岩は、子供の頃に母アルタンゲレルさんを亡くした。男手一つで育てた父アディヤさんも06年の来日直後に肝臓がんで他界した。身寄りは母国にいる2人の兄、姉だけ。鳥取城北高を経て角界入りしたのも、きょうだいの生活を楽にさせたいという思いからだった。ゆえに、家族がつらい思いをすることは耐えられなかった。今年10月に暴行を受けた日馬富士に対し、慰謝料など約2413万円の損害賠償を求めて提訴したが、きょうだいが母国でバッシングに遭ったことを知って取り下げた。

 日本相撲協会の貴ノ岩の処分については今後検討されることになっていたが、弟弟子の貴公俊が付け人に暴行を振るった際は、自主的に1場所謹慎し、さらに1場所の出場停止だった。元日馬富士は引退後に横綱審議委員会から「引退勧告相当」と結論づけられた。これらの処分と比較した場合、貴ノ岩は2場所以上の出場停止、最悪なら引退勧告の可能性もあった。処分が下るまで、きょうだいが批判を浴びることは想像に難くない。潔く身を引いたのは、そんな背景もあった。(相撲担当キャップ・佐藤博之)

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