旧貴部屋力士またお騒がせ…良くも悪くも注目集め続けた激動の一年間

[ 2018年12月6日 05:30 ]

貴ノ岩が暴行

貴ノ岩(左)の暴行被害に始まり旧貴乃花部屋は激動の一年に…
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 またしても旧貴乃花部屋の力士が注目を集めることになってしまった。元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(46)が10月に日本相撲協会から退職したことに伴い、消滅した旧貴乃花部屋の力士は千賀ノ浦部屋に移籍。そんな中、11月の九州場所では小結・貴景勝(22)が年6場所制では6番目の年少記録で初優勝を飾った。暴行が起きてしまったのは、それからわずか9日後。歓喜に沸いた千賀ノ浦部屋に、愚行で泥を塗った。

 旧貴乃花部屋は激動の一年だった。昨年10月の秋巡業で元日馬富士から暴行を受けた貴ノ岩は、昨年11月の九州場所、今年1月の初場所と全休を強いられ、復帰したのは今年3月の春場所。その場所では、新十両の貴公俊(21)が出番の連絡ミスがあった付け人の序二段・貴西龍(引退)に支度部屋で暴行。自主的に春場所を謹慎し、5月の夏場所は出場停止となった。貴ノ岩が受けた傷害事件に関し、相撲協会と対立していた元貴乃花親方は、この暴行を機に内閣府に提出していた告発状を取り下げ。だが、協会との溝は簡単には埋まらず、「真実を曲げて告発は事実無根だと認めることは、私にはできません」と9月25日に親方からの「引退」を表明した。

 貴ノ岩は10月、元日馬富士の傷害事件を巡り、慰謝料など約2413万円の損害賠償を求めて提訴したが、「私の家族もモンゴルで非常につらい目に遭った」などとして取り下げた。それでも、傷害事件を経て奮闘している貴ノ岩に対しては本場所での声援も多かった。人気力士として再出発した直後の愚行。暴力問題が再び旧貴乃花部屋の力士に影を落とした。

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