愛、逆転で2年連続賞金女王へ2差3位発進「チャンスがある限り諦めない」

[ 2018年11月10日 05:30 ]

女子ゴルフツアー伊藤園レディース 第1日 ( 2018年11月9日    千葉県 グレートアイランド倶楽部=6741ヤード、パー72 )

18番、4アンダーでホールアウトした鈴木愛(左)はアン・ソンジュと健闘を讃え合う(撮影・西川祐介)
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 逆転での2年連続賞金女王を目指す賞金ランク3位の鈴木愛(24=セールスフォース)は賞金トップのアン・ソンジュ(31=韓国)と同じ組で火花を散らし、5バーディー、1ボギーの4アンダー、68で首位と2打差の3位につけた。13位のアン・ソンジュを1打上回る好発進。66で回った佐伯三貴(34=大和ハウス工業)が首位に立った。

 賞金ランク3位の鈴木が賞金トップのアンと同じ最終組で回った。「アンさんが調子良さそうなので、勉強する気持ちも」と語るが、初日ながら、最終日の優勝争いのムードすら漂った。鈴木は2番パー3で50センチに付けてバーディー。4番でも4メートルを沈める好スタート。一方、中盤はアン・ソンジュがバーディーを重ね、追い上げた。3アンダーで並んで迎えた15番。アン・ソンジュが4メートルを外した後に、鈴木は同じ4メートルを沈めて4アンダーとし、ライバルを一歩リードした。

 「前半はショットが良かったのに、後半はパラついて。でも今日はパットが良かった」。好調なパットを支えたのがキャディーのベネット氏だ。横峯さくらのキャディーとして、今大会は09年、13年と2勝。「パットで迷った時は頼りになります」と信頼を寄せている。この日も4番では「フックかな」と聞くと、逆の「いや、スライス」と言われ、その通りのパットでバーディーを奪った。

 アン・ソンジュとの獲得賞金差は約3878万円。逆転するのは難しいことは分かっている。2週連続優勝してもまだ届かないが、「チャンスがある限り諦めない。まずは今週が大事」と意気込んでいる。

 練習熱心で自分に厳しいと言われるが、今大会目指したのは「ミスしても自分を責めない。ゴルフを楽しむ」こと。18番では一度入りかけたバーディーパットが嫌われた。今までなら頬を膨らませるところだが「しっかり打てているので明日は入る」と切り替えた。プラス思考で大逆転劇を呼び込む。

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2018年11月10日のニュース