宇野、フリーで「初めて自分を信じられた」 ボロノフは天国のテンさんに感謝

[ 2018年11月10日 22:21 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第2日 ( 2018年11月10日    広島県立総合体育館 )

<フィギュアNHK杯第2日>男子フリー、表彰式でプレゼンターの荒川静香さんからメダルを受け取る宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 男子で優勝した宇野昌磨(トヨタ自動車)、2位のセルゲイ・ボロノフ(ロシア)、マッテオ・リッツォ(イタリア)は表彰式を終え、会見に臨んだ。

 ―フリーの演技と結果について。

 宇野「まずは優勝とファイナル出場が決まって嬉しい。SPでもフリーでミスが出てしまった。コンビネーションジャンプが1つしかないのが心残りだけど、気持ちでは負けていない演技だった。しっかり練習していきたい」

 ボロノフ「普段は会見場で言わないことを言うけど、支えてくれたチーム、両親やみんなに感謝している。振付師だったテンさんに感謝を伝えたい。残念ながら私の演技を見られなかったが、天国から私の演技を見ていると信じている。今日の演技は彼の前でやっても恥ずかしくなかった」

 リッツォ「何と言えばいいのか分からない気持ち。もっと良くできたのにと思う気持ちもあるけど、結果はすごいことと感じている。イタリアの男子でメダルを取ったのは初めてということになると思う」

 ―(宇野に)GP2戦を通して、どこまで自分を信じられているか?

 宇野「信じることができたのは2戦やって、今回のフリーが初めてだったかな。カナダの時は思い切りやる。今回のSPは信じ切れていないからこそ、思い切りやってミスした。もっと自信をつけて信じられるようになれば、もっといい演技になる」

 ―(ボロノフに)最終滑走だったことについての感想、フィニッシュ後に顔を上げるのに時間がかかっていたが?

 ボロノフ「演技するのは難しかった。アイスが血だらけで戦場なのかな、と思った。集中して終わったらホっとした。開催国の最強選手の後に滑るのは難しかったが、最後に滑れて嬉しかった」

 ―(リッツォに)メダルに驚いているか、将来への意味は?

 リッツォ「このメダルは僕の将来にとって、とても重要だ。シーズン最初にまさかこんな成績になると思っていなかった。自分の気持ちを説明できないくらいで、震えている。本当に一歩ずつ成長を遂げていきたい。欧州選手権、世界選手権で頑張りたい」

 ―(3選手に)メダルのプレゼンターが荒川静香さんだった。

 宇野「正直、すごく驚いた。あと、すごく大変そうだなと思った。絶対に僕はああいう立場にはなれない。荒川さんはすごいなと思った。(荒川さんに)今日は褒められるね、と言われました」

 ボロノフ「テレビでよく見ていたし、トリノ五輪もよく覚えている。五輪のメダリストからメダルをかけてもらって嬉しい」

 リッツォ「私もとても感動した。彼女がスケートしたのをよく覚えている。将来の自分についての思いもあったが、私はスケートが大好きで表彰式で、荒川選手にメダルをかけてもらうと思うと、体が震えてしまったが、落ち着いて落ち着いて、と自分に言い聞かせた」

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