稀勢の里、復活Vへ“難敵”貴景勝しっかり仕留め好スタートだ!

[ 2018年11月10日 05:30 ]

朝稽古で汗を流す稀勢の里
Photo By 共同

 日本相撲協会は9日、大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)の取組編成会議で2日目までの取組を決め、横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が初日に小結・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)と対戦することが決まった。過去2勝2敗と決して得意ではない相手だが、しっかりと仕留めて復活優勝へスタートを切る。

 和製横綱が初っぱなから強敵を迎えることになった。対戦成績五分の貴景勝とは、途中休場に追い込まれた1月の初場所で今場所と同様に初日に対戦して敗れている。流れを左右する大事な初日。二所ノ関一門の連合稽古などで状態を見ている阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は「優勝争いに絡んでもらいたい。(稽古で)左の攻めが出せているので、相撲の流れができている」と期待を寄せた。

 この日は福岡県大野城市の田子ノ浦部屋で朝稽古を行い、四股やすり足などで1時間ほど調整した。取材対応はなかったが、本場所用の締め込みを着け、何度も笑顔を見せるなどリラックスした様子。時折、若い衆にアドバイスを送るなど余裕も見られた。

 場所前の調整では稽古を見た関係者が復活に太鼓判を押し、加えて自らも“優勝宣言”するなど期待が膨らむ。白鵬、鶴竜が休場するため日本出身では03年初場所の貴乃花以来となる一人横綱を務める。初日で貴景勝を崩せば2日目は6連勝中の妙義龍が相手。難敵撃破で流れをつかみ、完全復活へ突き進む。

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2018年11月10日のニュース