天理大 同大に完封勝ちで開幕2連勝、SH2年生対決にも軍配

[ 2018年10月15日 06:20 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第2節   天理大59―0同大 ( 2018年10月14日    天理親里 )

<天理大・同大>前半、突進する天理大・立見(撮影・後藤 大輝)
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 したたかで強かった。天理大のSH藤原忍が前半30分過ぎに守備でファインプレー。連続攻撃で攻め込まれた局面で、味方が好タックルを決めた。すぐに寄って、ボールを追い越した上で、同大のSH人羅奎太郎の接近を体ではね返した。このプレーで攻守交代が発生。展開を受けたFB立見が中央を突破し、反則などを経てフォワード戦でトライを取り切った。19―0と突き放した。

 「仲間のビッグタックルが決まった直後で、ボールを取りに行こうと思ったけど、ボールを追い越した方がいいかなと。天理はディフェンスが持ち味。守りで我慢をしたら絶対にチャンスが来る。そこからトライにつながって良かったです」

 同大の生命線はバックスへの展開。出足早く、パスを出所に何度も絡んだ。フォワードのバトルだけでなく、SHの攻防で優位に立ったことが、無失点勝利の伏線になった。

 マッチアップしたSHの2人は同じ2年生。高校時代は、東海大仰星2年時に全国制覇を経験している人羅の方が有名だった。日本航空石川出身の藤原は「名前は知っていた」という程度ながら、大学に入ってより存在を意識することになる。

 ともに1年からリーグ戦に出場。20歳以下の日本代表の座も争った。今年5、6月にフランスで行われた同世界選手権は、藤原がメンバーを勝ち取った。高校時代と立場を逆転させたとはいえ、桜のジャージーを争った経緯もあって「負けたくないと思っていた」と、この試合に向けてライバル心を強く持っていた。

 チームは関大との第1節で116点を挙げ、第2節の同大戦では完封勝利を挙げた。リーグ3連覇へ、幸先いいスタートを決めた。

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2018年10月15日のニュース