フェンシング女子フルーレ 日本、延長制し初V 中国に勝った

[ 2018年8月24日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会第6日 ( 2018年8月23日 )

アジア大会フェンシング女子フルーレ団体決勝 中国選手(左)からポイントを奪いガッツポーズする辻
Photo By 共同

 初の金メダルは“脱スイート”の成果だ。ジャカルタ・アジア大会のフェンシング女子フルーレ団体戦が23日にあり、日本は決勝で中国に35―34で競り勝ち、初優勝した。

 昨年の全日本選手権で史上初の女子高生女王になり、今大会の個人で銅メダルを獲得した東晟良(せら、19=日体大)が執念の大仕事。最終第9ラウンド、残り6秒でいったんは34―33と勝ち越しながら、残り4秒で追いつかれた。1本勝負の延長戦で先にポイントを奪い、大接戦に終止符を打った。相手の突きを止め、返す刀で突いた。整った顔立ちのエース格は「優勝メンバーに入れてうれしい」と表情を緩めた。

 個人戦不出場の辻すみれ(18=朝日大)が3勝を挙げた上に1人で14ポイントを取って大暴れした。

 16年に就任したフランス人のフランク・ボアダンコーチ(45)が取り組んだのは意識改革。リーダーの美女剣士、宮脇花綸(かりん、21=慶大)は「技術はあるけど、闘争心がない、スイートだと言われました。自覚はありました。そこを変えないといけないと思った」と振り返る。

 6月のアジア選手権で優勝しながら、決勝は出番がなかった菊池小巻(こまき、21=専大)は「ひるんでももう1回突きにいったり、泣くくらい本気で練習をしたり。練習から悔しさを前面に出しました」と取り組み姿勢の変化を口にした。

 メンバー4人の平均年齢は19・7歳。東京五輪で女子初のメダルを目指し、若い剣士たちは甘さを断ち切っていく。

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2018年8月24日のニュース